「興味をひく運用」

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　濃飛バスは、観光地路線を多く持っていますが、一方では飛騨地区の地域密着輸送も行っていて、違った二面性を持っています（バス事業者ってそういうケースが多いですね）。

　私自身が高山在住時代に見聞きしたことも含め、時刻表を作っていて「おもしろそう」と思う運用などをピックアップしてみます。

	平成20年7月ダイヤ改正	(08/06/25)
	平成19年　路線廃止情報	(07/11/12)
	平成19年　春ダイヤ改正	(07/04/22)
	平成18年　冬ダイヤ改正	(06/12/14)
	十三墓峠越え、消滅。	(06/08/03)
	平成18年　春ダイヤ改正	(06/04/24)
	平成17年　冬ダイヤ改正	(05/12/16)
	平成17年夏　平湯にて	(05/10/26)
	奥飛騨温泉郷への誘い 名古屋編	(05/08/27)
	平湯・富山線 運行開始！	(05/06/18)
	平成17年6月　美濃白川ダイヤ改正	(05/06/06)
	平成17年　春ダイヤ改正	(05/04/17)
	美濃白川 営業所	(05/03/15)
	貸切車転用 乗合車	(04/12/19)
	平成１６年　冬ダイヤ改正	(04/12/14)
	高速 下呂・新宿線 開設	(04/11/02)
	下呂温泉への誘い 名古屋編	(04/07/10)
	平成１６年　春ダイヤ	(04/04/10)
	濃飛のマイナーバス情報	(04/02/13)
	飛騨市誕生！	(04/02/07)
	平成１５年　冬ダイヤ	(03/12/12)
	濃飛のボンネット車輌	(03/11/29追記)
	濃飛の「デマンドバス」	(03/09/12)
	平成１５年１０月１日改正	(03/09/12)
	濃飛高速路線の車輌と運用	(03/05/31)
	平成１５年一般路線春ダイヤ	(03/05/02追記)
	平成１５年高速路線春ダイヤ	(03/03/10)
	乗継時刻表	(03/02/08)
	病院をめぐるバス	(03/02/01)
	神岡発　名古屋行き	(03/01/05)
	平成１４年冬ダイヤ	(02/12/12)
	１０月１日の変化	(03/01/29追記)
	ＪＲ東海名金線乗車体験記	(02/09/18)
	益田の川西線 （萩原町コミュニティバス）	(02/09/18)
	８月１日・・・	(02/08/04)
	注目路線！　アカンダナシャトル	(02/07/18)
	メイヒライナー乗車体験記	(02/06/22)
	ガイドさんが乗る特急バス	(02/06/21)
	濃飛バスの２扉車	(02/05/26)
	もう一つのシャトル便	(02/05/10)
	二本の桜・国鉄名金線	(02/04/25)
	いよいよ春改正！	(02/04/15)
	高山−神岡間３つの峠	(02/04/15追記)
	なぜ「清見」？（私見）	(02/05/10追記)
	濃飛バスの車両メーカー	(02/03/01)
	岐阜−高山線の補追	(02/03/01)
	バスターミナルの温泉	(02/03/01)
	白川郷へのバス	(02/03/01追記)
	特急下呂−中津川線	(02/05/10追記)
	メイヒライナー	(02/02/05)
	下呂温泉からの観光特急	(02/03/03追記)
	営業地域を通過する他社路線	(02/02/05)
	岐阜−高山線の思い出	(02/02/05)
	ボンネットバス	(02/02/05)
	通学バス	(02/02/05)

●平成20年7月ダイヤ改正

　濃飛バスでは、７月６日の東海北陸道清見ＩＣ−白川郷ＩＣ開通にあわせ、ダイヤ改正を行います。白川郷関連路線を中心の改正となりますが、他の路線でも細かなところで変更があるようです。
　今回の改正の注目点などをふくめ、あげていきたいと思います。

• 高速関連

• 新宿線「シュトライナー」：７月１８日実施
  　この路線は、夏ダイヤで１日２往復増便されるのは変わりませんが、秋ダイヤが設定され期間中１往復が増便されます。該当便は、新宿発第１便と高山発第４便です。また、夏ダイヤで運行の新宿発第６便の高山到着時刻が１５分切り上げられています。

• 松本線「アルプスライナー」：
  　この路線も特に変更はありません。冬季ダイヤと同様、新穂高−松本便が１日２往復、高山−松本便は１日４往復の運転です。なお、新穂高−松本便は、いつの間にやら夏期間のみの運行となっています。

• 名古屋線「メイヒライナー」：７月６日実施
  　この路線では、荘川バス停の廃止、古川延長の中止および新穂高温泉への直通運転の廃止が目立ちます。これに関連して、高山発第３便の運行時刻が変更されています。

• 大阪線「ウエストライナー」：７月１０日実施
  　この路線では、「メイヒライナー」と同様に、荘川バス停が廃止されます。また、大阪側のなんばから先の末端区間が廃止されます。これに関連して、運行時刻にも若干の変更があります。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：７月６日実施
  　この路線では、大幅な時刻の変更があります。たとえば、白川郷行き（金沢便も含む）は高山発8:50から17:50まで１時間ヘッドで運行されます。
  　金沢線は、午前便が白川郷での乗り換えとなりますが、午後に直通１往復が増便され、乗り換え便も含め１日３往復が運行されます。
  　白川郷線は、牧戸経由をやめ全便高速道路を経由、白川郷から平瀬温泉・牧までの運行となります。これにより、牧戸−牧間の濃飛バス路線はなくなります。

• 下呂温泉・中津川・新宿線：７月６日廃止
  　７月５日の運行をもって廃止となります。開業時から乗車効率の悪かったことが廃止の一因のようです。

• 富山線：
  　４月１日から特急平湯−富山線の運行を引き継いだ形で運行されている路線です。
  　１日４往復が運行され、所用時分は２時間２５分です。
  　今回の改正では変更はありません。

　

• 一般路線：

• 一般路線（穂高方面）：４月１日改正
  　４月１日の改正で、思い切り減便されています。
  　高山ＢＣを毎時４０分発車のパターンダイヤ化はされ、奇数時発便は福地経由、偶数時発便は一宝水経由となっています。　「メイヒライナー」の延長運転がなくなったことにより、送り込み便であった「座席指定特急」は運転されません。
  　今回の改正のもう一つの大きな変更点は、乗鞍・上高地直通便がなくなったことです。これにより松本電鉄車輌は、特急松本便でしか見ることができません。
  　高山発最終（改正後　18:40発）の平湯行きが、町方ＢＳ経由で上栃尾まで運転されます。
  
  　岩滝線系統では、午前の高山スキー場行き（冬期間のみ運転）が廃止されています。

• 一般（白川・清見方面）：７月６日改正
  　高速道路の開業を受け、大きく変更されています。
  　白川郷行きは高速道路経由となり、牧戸を通過しなくなりました。これにより、牧戸行きの朝便と牧戸発の夜便が廃止されるとともに、牧戸から先の路線が廃止されます。
  　清見方面路線に大きな変更はありません。

• 一般（古川方面）：４月１日改正
  　この路線では、大きな変更はありません。４月１日改正で、下呂直通便は廃止されています。
  　本郷線の後を受けた地域バス「国府・上宝線」の運行時刻が、古川・神岡線の時刻と併記されています。

• 一般（下呂方面）：４月１日改正
  　「高山・下呂線」では、特急便の運行がなくなりました。定期観光Ｃコースの運行便も、下呂−高山間は各停運行します。日中の運行時刻の見直しで、小坂町−久々野駅前間はほぼ２時間ヘッドでの運行になりましたが、平日高山行きの最終は１時間早くなってしまいました。
  　馬瀬線、湯屋線、乗政線、施設めぐり線では、大きな変更はありません。

• 一般（恵北方面）：４月１日改正
  　恵北線では、４月の改正で大きな時刻変更がありました。下呂−加子母間の区間運転便が増えただけではなく、下呂−中津川直通便も増えました。
  　他の路線では大きな変更はないようですが、中津川営業所管内では将来的に他事業者への移管が計画されているようです。

• 一般（美濃白川）：３月１５日改正
  　美濃白川営業所管内の路線は、ＪＲ高山線の運転時刻と密接な関連を持っているようで、今回の改正も他の営業所管内とは別に運行時間の見直しが行われています。
  　運行時刻に若干の変更はありますが、運転本数には大きな変更はありません。
  　なお、黒川線の一部便の白川口駅−三川市屋間で運行短縮が行われており、同区間を運行する蘇原線から乗り換え乗車するよう記載されています。
  
• 一般（高山市内路線）
  　こちらは特に変更はないようです。乗り入れが廃止されていたクアアルプへの利用客のために、７月６日よりクアアルプ下バス停が新設されます。
  　「朝市バス」は、運行されないようです。

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表では、各路線ごとの時刻表を用意し、pdfファイルで提供しているなど、利用しやすくなっています。お出かけにはぜひ公式ページをご覧ください。

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●平成19年　路線廃止情報

　濃飛バスでは、9月30日と11月30日に、一部路線の廃止をします。
　この路線廃止に伴う情報を、あげていきたいと思います。

• 9月30日分

　中津川営業所管内の路線に変更があります。

• 霧ヶ原線（中津川駅前−中切−程島−集会所）
  　もともと、土・休日運休で1.5往復の路線でしたが、9月20日から運行をはじめた「中津川市福祉巡回バス」に代替することで廃止されます。
  
• 馬篭線（中津川駅前−中切（−クアリゾート湯舟沢）−馬籠藤村堂−馬籠峠）
  　霧ヶ原線と重複する、クアリゾート湯舟沢立ち寄り路線（中切−クアリゾート湯舟沢−中切）と、馬籠藤村堂−馬籠峠間が廃止されます。
  　馬籠峠路線は、平日下りの0.5便だけの運行でした。また、同区間を運行するおんたけ交通路線についても、すでに４月１日から南木曽町による「南木曽町新交通システム（地域バス）」（運行は、おんたけ交通）に変更されています。
  　これらの他に変更はなく、大久手（旧中仙道）経由便は残置されていますし、廃止路線に入っていた便についても、行き先変更（集会所・馬籠峠→馬籠）となり、運行は確保されてはいます。

　

• 11月30日分

　下呂営業所管内の路線に変更があります。

• 御岳線（下呂駅前−小坂駅前−落合公民館前−濁河温泉）
  　濁河温泉に入っていた歴史ある路線も、ついに廃止となります。路線としては、落合公民館以遠が廃止となります。
  　16年春の改正で、実質1日１往復となっていました。運行時刻も、利用客にとっては利用しやすい時刻ではなかった（濁河温泉線車輌の回送用途？）ので、廃止もやむなき、といったところでしょうか。
  　
• 濁河温泉線（濃飛高山バスセンター−上ヶ洞−日和田高原−濁河温泉）
  　15年4月から運行をはじめた新しい路線ですが、日和田高原以遠を廃止し、高根線として運行します。
  　日和田高原の先には、チャオ御岳リゾートもありますが、高山からのバスでのアクセスはなくなりました。木曽福島方面からも、オンシーズンのみの運行（おんたけ交通が運行）です。

　

　いずれの路線（区間）も、運行回数も少なく、利用客も多くはない路線です。中津川地区の路線は、コミュニティバスに代替されましたが、濁河温泉関連路線は、到達できた唯一の公共路線を失うことになります。
　「旅行」の形態が、マイカー中心になって久しく、これら路線も奮闘してきたとは思いますが、昨今の燃料費高騰で公共交通が見直され、これ以上の路線廃止が進まないことを、祈るばかりです。

　今回廃止される、「御岳線」と「濁河温泉線」の乗車体験記が、こちらにあります。ぜひご覧ください。

　

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●平成19年　春ダイヤ改正

　濃飛バスでは、4月1日に春ダイヤへの移行がされました。細かなところで「大きな」変更がされている今回の改正の注目点などをふくめ、あげていきたいと思います。

• 高速関連

• 新宿線「シュトライナー」：
  　この路線では、大きな変更はありません。夏ダイヤでは、１日２往復が増便されます。なお、夏ダイヤ期間が、昨年より６日長く設定されています。

• 松本線「アルプスライナー」：
  　この路線も特に変更はありません。冬季ダイヤと同様、新穂高−松本便が１日２往復、高山−松本便は１日４往復の運転です。

• 名古屋線「メイヒライナー」：３月２０日実施
  　この路線では、名古屋発最終便の運転時間繰り下げ（１０分）と、新穂高温泉直通便の運行期間短縮（7/21〜8/31）が行われました。

• 大阪線「ウエストライナー」：
  　特に変更はありません。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：１２月１日実施
  　金沢線には、特に変更はありません。白川郷線では、運行区間の変更などがあります（「一般路線」で紹介）。
  　この路線では、東海北陸道の開通に伴い、今後運行形態の変更があるものと思われます。

• 下呂温泉・中津川・新宿線：
  　特に変更はありません。

　

• 一般路線：４月１日実施

　濃飛バスで発行している時刻表は、冬ダイヤと春夏秋ダイヤで作りわけされていましたが、今回の時刻表を見る限りでは、冬季運行時刻も記載（高山管内の新穂高線を除く）されていて、一年中使えるモノとなっています。また、チラシタイプの時刻表は、美濃白川（営）を除き、同一デザインに刷新されています。

• 一般路線（穂高方面）
  　今回から、早朝・夕刻の学校関連便を除く全便が、町方ＢＳを経由せずに高速便と同様、丹生川ＢＳを経由します。
  　「メイヒライナー」の送り込み便である高山11:10発の「座席指定特急」は、7/21〜8/31の運転となり、通年運転はなくなりました。また、昨シーズンに運転されていた高山午後発の「座席指定特急」は運行されません。
  　平湯−新穂高温泉間で運転される「湯めぐりバス」は、送り込み便を含み、４往復運転されます。「湯めぐりバス」は小型車で運行するため、送り込み運行便にも同車を使用する旨が指定されています（高山発9:50,新穂高温泉発17:40）。
  　高山発最終（改正後　18:35発）の平湯行きが、上栃尾まで延長運転されます。
  
  　岩滝線系統では、特に変更はありません。

• 一般（白川・清見方面）
  　白川郷方面では、昨年と同様に、一般道経由の特急便１往復と普通便２往復の計３往復が運転されます。ただし、高山発14:40とその折り返しの白川郷発17:15の便は、鳩谷−白川郷間が短縮されています。さらに、極繁忙期には、他の便も同区間が短縮されます（鳩谷発5:50と高山BC発17:35は除く）。

• 一般（古川方面）
  　この路線では、飛騨市巡回バス「ふれあい号」に吸収される形で、桃源郷温泉系統が廃止されました。時刻のほうは、ほとんど変更ありません。
  
  　本郷線の後を受けた地域バス「国府・上宝線」の運行時刻が、古川・神岡線の時刻と併記されています。

• 一般（下呂方面）
  　こちらも、運行時間に大きな変更はありません。「高山・下呂線」では、日中の小坂町−久々野駅前間（高山方面行き）が、相も変わらず昼過ぎから約４時間、バスがありません。
  　御岳系統（御岳線（下呂−小坂−濁河）、濁河温泉線（高山−高根−濁河））大きな変更はありません。
  
  　乗政線の三ツ石乗り入れ運転は、復活です。

• 一般（恵北方面）
  　恵北線の加子母地区で、運転経路の変更（バイパス経由）となり、運行時分が短縮されています。馬篭峠への夕刻片道1便は健在です。
  　他路線では、大きな変更点はないようです。

• 一般（美濃白川）
  　運行時間の見直しが行われ、主に終車運行時刻が繰り下げられました。また、黒川線の朝一番の奥新田行きの白川口駅−三川友淵間が運行短縮されています。
  　白川口駅19:15に、4路線同時発車があります。

• 一般（高山市内路線）
  　こちらは特に変更はないようです。「ヒダボッカー（県バス）」も、通常の車両に混じって運行されています。なお県バスは、間合い運用で一般路線にも運行されているようです。
  　昨年同様、夏期期間を中心に「朝市バス」が運行されます。

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表では、各路線ごとの時刻表を用意し、pdfファイルで提供しているなど、利用しやすくなっています。お出かけにはぜひ公式ページをご覧ください。

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●平成18年　冬ダイヤ改正

　濃飛バスでは、12月1日に冬季ダイヤへの移行がされました。今回の改正での注目点などをふくめ、あげていきたいと思います。

• 高速関連

• 新宿線「シュトライナー」：
  　この路線では、特に変更はありません。冬期間は１日４往復の運転です。

• 松本線「アルプスライナー」：
  　この路線も特に変更はありません。新穂高−松本便が１日２往復、高山−松本便は１日４往復の運転です。

• 名古屋線「メイヒライナー」：１２月１日実施
  　16年冬ダイヤから３年目、冬季も通年９往復の運行です。飛騨古川駅への乗り入れ便や荘川ＩＣ乗り入れ便も夏ダイヤのままです。今冬も、新穂高温泉乗り入れはありません。

• 大阪線「ウエストライナー」：
  　特に変更はありません。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：１２月１日実施
  　金沢線上下２便が、２年目の冬季運行がされます。昨年と同様、夏ダイヤとは所用時分に余裕を持たせたダイヤが組まれています。
  　また、毎年運行されている「白川郷ライトアップ見学特急バス」が、今年は５名催行の予約制運行となっています。

• 下呂温泉・中津川・新宿線：
  　特に変更はありません。

　

• 一般路線：１２月１日実施

• 一般路線（穂高方面）
  　今回は、上高地・乗鞍関連便を除くと、高山出発便は、夏ダイヤとほぼ同数の運行便数があります。
  　ただ、昨冬は運行していた高山11:00発の「座席指定特急」や高山発14:25発「座席指定特急」は今冬は運行されません。
  　逆に、昨冬は運行されなかった「湯めぐりバス」が、夏ダイヤとは１往復減便ではありますが運行されます。なお、「湯めぐりバス」は小型車で運行するため、送り込み運行便にも同車を使用する旨が指定されています（高山発10:00,新穂高温泉発17:40）。
  
  　松の木農協前から分岐する「乗鞍青年の家線」では、「飛騨高山スキー場」行きの便が１日２往復設定されています。

• 一般（白川・清見方面）
  　白川郷方面では、毎年と同様に、夕の高山発鳩谷行きと朝の鳩谷発高山行きの鳩谷−牧戸間が短縮されます。昨年同様、白川郷へは１日５往復が運行されます。
  　夏ダイヤから運行されなかった三日町行きの深夜バスが、この冬も運行されません。
  　なお、前述しましたが、白川郷ライトアップ関連で期間中に、臨時特急バスが運行されます。

• 一般（古川方面）
  　古川・神岡線では、夏ダイヤとの変更はほとんどありません。
  　夏ダイヤに引き続き、終バスの延長（と深夜バスの0.5往復増便）が行われています。
  
  　本郷線の後を受けた地域バス「国府・上宝線」が、高山BCまで延長運転されています。こちらは、１０月２日より行われています。

• 一般（下呂方面）
  　「高山・下呂線」関連では、スキー場乗り入れが主なところです。往還寺線のモンデウススキー場延長と、昨冬から行われている旧久々野町アルコピアスキー場への乗り入れ（１日６往復）も行われています。
  
  　御岳線（下呂−小坂−濁河）では、運転時刻の変更が行われています。昨冬は行われていた鈴蘭高原への乗り入れは、スキー場の閉鎖に伴い行われません。

• 一般（恵北方面）
  　大きな変更点はないようです。

• 一般（高山市内路線）
  　こちらも特に変更はないようです。世界生活文化センターへのアクセス車輌である「ヒダボッカー（県バス）」も、四季の丘コースで４便（土休日は５便）に運行されています。
  　夏期期間を中心に運行されていた「朝市バス」は運行しません。

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表は、かなり見やすく、しかも細かく記載されています。お出かけにはぜひ公式ページをご覧ください。

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●十三墓峠越え、消滅。

　古くから、高山と上宝を結んでいた、十三墓峠を越える本郷線の国府−田谷間が、１８年７月３１日をもって廃止されてしまいました。１日１往復とはいえ、この歴史的な峠道を上り下りする便が残っていたのですが…

　これの代替路線として、８月１日から、高山市地域バス「国府・上宝線」が、１日３往復運行されます。高山から上宝に向かうのには、国府での乗り換えが必要とはなりますが、結果的には増便されていますので、利用客にとっては便利にはなったと思われます。

　「国府・上宝線」は、本郷線時代と同様、朝方上宝を出る便と夕方国府を出る便を残し、その間に２往復増便されているような形です。上宝から高山方面への通勤通学の足を確保した上で、さらに利便性をあげようとしたようです。

　濃飛バスとしては、峠越え便はなくなってしまいましたが、引き継いで走る地域バス「国府・上宝線」が走り続けることを祈ります。

　

見座公民館前	本　郷	田谷農協前	荒原古田前	八日町	三日町	国府公民館前
６：３５	６：４０	６：４９	６：５８	７：１８	７：２１	７：２５
１０：２０	１０：２５	１０：３４	１０：４３	１１：０３	１１：０６	１１：１０
１６：２０	１６：２５	１６：３４	１６：４３	１７：０３	１７：０６	１７：１０

　

国府公民館前	三日町	八日町	荒原古田前	田谷農協前	本　郷	見座公民館前
９：０５	９：０９	９：１２	９：３２	９：４１	９：５０	９：５５
１２：１０	１２：１４	１２：１７	１２：３７	１２：４６	１２：５５	１３：００
１８：４５	１８：４９	１８：５２	１９：１２	１９：２１	１９：３０	１９：３５

赤字＝土・日・祝日運休   国府公民館前で濃飛バス古川線国府駅前バス停に乗換え

　

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●平成18年　春ダイヤ改正

　昨年の冬ダイヤ移行後も、飛騨路は大雪に見舞われているようです。その反面、高山祭りなどもあり、桜咲く春もやってきています。濃飛バスも春ダイヤへの移行がされました。今回の改正での注目点などをふくめ、あげていきたいと思います。

• 高速関連

• 新宿線「シュトライナー」：
  　この路線では、特に変更はありません。公式時刻表には記載はありませんが、下呂・新宿線・濃飛担当の新宿行き便が高山から乗車可能なのも変わっていないようです。
  （下呂・新宿線の高山−下呂間は、回送になったようです。(06/05/24訂正））
  
  　7月14日から8月31日の間は、例年どおり１日２往復が夏の増便がされます。

• 松本線「アルプスライナー」：
  　この路線も特に変更はありません。新穂高−松本便が１日２往復、高山−松本便は１日４往復の運転です。

• 名古屋線「メイヒライナー」：４月１日実施
  　冬季に引き続き、通年９往復の運行です。新穂高温泉乗り入れも復活です。

• 大阪線「ウエストライナー」：
  　特に変更はありません。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：４月１日実施
  　この路線では、とくに変更はありません。

• 下呂温泉・中津川・新宿線：
  　運行本数に変更はありませんが、「下呂宮地」と「中央道馬籠」に新たに停車します。反面、中津川（営）の経由はなくなりました。

　

• 一般路線：４月１日実施

• 一般路線（穂高方面）
  　ほぼ定常の春ダイヤへの移行です。メイヒライナーの送り込み便である「座席指定特急」や平湯−新穂高間の「湯めぐりバス」も運行されます。高山−新穂高温泉間に、「湯めぐりバス」の送り込み便、（前述しましたが）新穂高−松本便の送り込み便も存在します。
  　高山−上高地直通便も前年同様１日２往復、高山−乗鞍直通便も前年同様乗鞍行き１便が運行されます。

• 一般（白川・清見方面）
  　白川郷方面では、夕の牧戸行きと朝の牧戸発高山行きの鳩谷−牧戸間が春ダイヤから復活です。

• 一般（古川方面）
  　冬ダイヤから運行している「アピタ高山店」立ち寄りは、引き続き行われています。高山−古川間では、日中はほぼ３０分ヘッドの運行となります。
  　神原線（「杉崎」−「柏原」−「伏方」）の通し運転便が時刻表からなくなりました。柏原まで入っていた便も、山田細川前までに短縮（？）されています。
  　本郷線の十三墓峠通過便は健在です。

• 一般（下呂方面）
  　「高山・下呂線」では、アピタ経由の飛騨古川乗り入れが続行されています。運行時間の整理により、日中の小坂町−久々野駅前間（高山方面行き）が、今改正で昼過ぎから約４時間、バスがないことになりました。
  　スキー場関連で、御岳線（下呂−小坂−濁河）が再び１日１往復（土・休日の朝には、濁河発片道便の設定があり）となりました。もちろん前々日までの予約が必要です。濁河温泉線（高山−高根−濁河）も、前冬ダイヤ以降、前々日までの予約が必要となっています。
  
  　乗政線の三ツ石乗り入れ運転は、復活です。

• 一般（恵北方面）
  　冬ダイヤに引き続き、恵北線本体では中津川−下呂の全線直通便は夕方の中津川発(15:10)のみとなり、その他は御厩野や中津川（営）、坂下駅前での乗り換えとなります。また、付知口（又は稲荷橋）での北恵那交通の付知峡線との連絡が明記されました。新しいところでは、恵北線の昼間の便に、倉屋温泉を経由する便ができました。同区間を運行する北恵那交通の付知峡線も同様です。
  　平日運行ですが、１日１往復、「中津川駅−馬籠−坂下駅前」と、馬籠線と藤沢線を直通する便があります。

• 一般（高山市内路線）
  　今改正での最大の目玉はこちらです。
  
  　市内線は「飛騨高山周遊　さるぼぼバス」と命名され、まつりの森方面を巡る「四季の丘」コース、光記念館方面を巡る「光記念館線」に加え、陣屋・屋台会館などの市内中心部のみを巡る「匠の街」コースが新設されました。「匠の街」コースには、原則としてローザボンネットバス（元中津川（営）所属）が充当されるようです。
  
  　「ホテルアソシア」から宮川・陣屋前の朝市を巡る「朝市バス」の設定がされています。昨年の春ダイヤと同様、土・休日と夏期間の運転です。

• 定期観光バス
  　昨年まで運行されていなかった上高地散策バスツアーが、５〜６月の土休日に運行されます。通常運行の定期観光C１（高山市内観光）と定期観光E（白川郷観光）は毎日設定があります。このほかにも、季節に応じて様々なツアーバスの設定がされています。「ボンネットバスで行くホタル見学ツアー」というのもあります。

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表も、かなり見やすく、しかも細かく記載されています。お出かけにはぜひ公式ページをご覧ください。

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●平成17年　冬ダイヤ改正

　今年は12月から大雪に見舞われている飛騨路ですが、この季節を迎え、濃飛バスも冬ダイヤへの移行がされました。今回の改正での注目点などをふくめ、あげていきたいと思います。

• 高速関連

• 新宿線「シュトライナー」：
  　この路線では、特に変更はありません。公式時刻表には記載はありませんが、下呂・新宿線・濃飛担当の新宿行き便が高山から乗車可能なのも変わっていないようです。

• 松本線「アルプスライナー」：
  　この路線も特に変更はありません。新穂高−松本便が１日２往復、高山−松本便は１日４往復の運転です。

• 名古屋線「メイヒライナー」：１２月１日実施
  　昨年同様、冬季も通年９往復の運行です。飛騨古川駅への乗り入れ便や荘川ＩＣ乗り入れ便も夏ダイヤのままです。ただし、今冬も、新穂高温泉乗り入れはありません。

• 大阪線「ウエストライナー」：
  　特に変更はありません。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：１２月１日実施
  　金沢線上下２便が、冬季も運行されます。今年の冬に地元の温泉街の女将さんと話していたのですが、この時間帯に運行されることは、白川村の観光にとっても、大きな「資源」でしょう。

• 下呂温泉・中津川・新宿線：
  　今回は特に変更はありません。

　

• 一般路線：１２月６日実施

• 一般路線（穂高方面）
  　今回は、上高地・乗鞍関連便を除くと、高山出発便は、夏ダイヤより冬ダイヤでの運行便数が多くなります。
  　まず、夏ダイヤで運行していた高山11:00発の「座席指定特急」はそのまま残り、名古屋直通便の後を受けるように高山発14:25発「座席指定特急」が増便されています。この「座席指定特急」は、高山以外での乗車はできません。
  　平湯−新穂高間で運行していた「湯めぐりバス」は運行されません。
  
  　松の木農協前から分岐する「乗鞍青年の家線」では、「飛騨高山スキー場」行きの便が１日１往復半設定されています。

• 一般（白川・清見方面）
  　白川郷方面では、夕の高山発鳩谷行きと朝の鳩谷発高山行きの鳩谷−牧戸間が短縮されます。特急便も下呂からの１往復となりますが、今冬は高速便が運行されますので、白川郷へは１日５往復ということになります。
  　なお、白川郷ライトアップ関連で、期間中に臨時特急バスが運行されます。

• 一般（古川方面）
  　古川・神岡線では、夏ダイヤとの変更はほとんどありません。
  　平湯・神岡・富山線関連で、富山行き第１便の前に、神岡・猪谷間に区間運転便が１往復運行されています。この区間運転便は、猪谷で富山行き地鉄バスに連絡しています。神岡・猪谷間には、平湯・富山便が４往復、この区間運転便１往復、飛騨市巡回バスが２往復の計７往復が設定されています。

• 一般（下呂方面）
  　「高山・下呂線」関連では、スキー場乗り入れが主なところです。往還寺線のモンデウススキー場延長は毎年のことですが、今年は、旧久々野町にあるアルコピアスキー場への乗り入れ（１日５往復）が行われています。
  
  　スキー場関連で、御岳線（下呂−小坂−濁河）の鈴蘭高原乗り入れが復活しました。また、濁河温泉線（高山−高根−濁河）が、御岳線と同様に前々日までの予約が昨年冬から必要になりました。
  
  　乗政線の三ツ石乗り入れ運転は、冬季運休です。

• 一般（恵北方面）
  　大きな変更点はないようです。恵北線本体でも中津川−下呂直通便は夕方の中津川発(15:10)のみとなり、その他は御厩野や中津川（営）での乗り換えとなります。

• 一般（高山市内路線）
  　こちらは特に変更はないようです。

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表は、かなり見やすく、しかも細かく記載されています。お出かけにはぜひ公式ページをご覧ください。

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●平成17年夏　平湯にて

　夏は、乗鞍や上高地を目指す観光客が多く、濃飛バスでも多くの乗客をさばかなければならない時期です。この時期特有の車輌運用なども見られます。中にはこれまでにも見かけることができたこともあるとは思いますが、今年（平成17年）管理人が実際に見かけたことについて、少しあげていきたいと思います。

アカンダナシャトルに松電車輌 　夏期多客期の「平湯BC−アカンダナ駐車場」間のいわゆる「アカンダナシャトル」は、午前中に駐車場を出発するほとんどの便が、上高地あるいは乗鞍への直通運転になります。 　上高地線は、松本電鉄との共同運行路線で、アカンダナでは通常期ほとんど見られない松電車輌がシャトル便としても運行されます。 　画像は、アカンダナ始発、平湯BC経由上高地行き 松電10379号車です。

　

他地区からの応援車輌 　多客期の新穂高線関連路線に、他地区からの応援車輌が来ていました。 　まずは、美濃白川（営）からの応援の200-304（ふそうKK-MK23HJ：岐阜200か･304）。美濃白川（営）所属車の特徴である「チャコちゃん」イラストもそのままに、アカンダナシャトル便で活躍していました。

こちらの車輌は、中津川（営）所属の200-357（ふそうKL-MP35JM ワンステップ：岐阜200か･357）です。 　パッと見た目には、通常新穂高線に運用されている同形式の低公害車と変わりませんが、こちら(200-357)の車輌には酸化触媒装置がついていないため、車体に「低公害バス」の代わりに「濃飛バス」とだけ書かれています。 　行先表示器がLEDなので、「新穂高温泉」の表示ができるのでしょう。

　

今年の新顔 　今年（平成17年）に増備された、200-113（20513・ふそうKL-MP35JP：飛騨200か･113）です。低公害バスですが、ツーステップのトップドア車で、デイタイムライトがバンパー部に装着されています。

今年（平成17年）7月から富山地鉄と共同運行を開始した、平湯・富山線で運行されている、地鉄22-244号車です。濃飛側も専用車（200-105,神岡（営）所属で、地鉄車と同形車)が用意され運行しています。 　地鉄車輌が定期乗合便として平湯に到達するのは、始めてではないでしょうか。

　

　濃飛の新穂高線系統は、このように季節波動の多い路線で、季節によって様々な車輌が走ります。とても興味深いですね。

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●平成17年6月　美濃白川（営）管内　ダイヤ改正

　昨年（平成16年）冬に移転改称した美濃白川営業所の管内路線ですが、濃飛の春ダイヤ改正では変更がありませんでした。「初夏」の改正が予定されていましたが、6月1日に改正が実施されましたので、今回の改正での注目点などを、あげていきたいと思います。

• 路線名の変更

　時刻改正前の「加子母・越戸線」は、「白川線」と改称されました。昨年12月1日に小谷−万賀間が廃止され、加子母村を走らなくなったことも改称の一因と思われます。運行本数には変わりありません。

　

• 黒川線、蘇原線の路線変更

　黒川線と蘇原線を、河岐バイパス経由としました。新経路上に白川中グランド停留所を新設し、旧経路上の岩穴橋を廃止、松ヶ瀬停留所を営業所前に改称、楽集館停留所を新設し、これらには佐見線のみ乗り入れます。
　これら停留所の整理に伴い、高校線が天神橋および役場前を経由しなくなったようです。また、白川線の松ヶ瀬橋停留所が、松ヶ瀬に改称されました。

　

• 佐見線の路線延長と停留所新設

　白川口駅以北を運行する唯一の路線ですが、一部の便が、白川口駅から営業所前まで延長されました。白川町の中心地である河岐地区まで乗り換えなしで利用することができます。
　また、下油井駅前の対岸である村君地区に村君停留所が新設（新津−板東橋間）され、下油井折り返し便を中心とした一部便が村君停留所を経由します。
　なおこの改正で、平日と土曜日で別々に運行されていた下油井駅前行きと白川病院行きが、下油井駅行きに統合されました。

　

• 各線終車時刻の変更

　ＪＲ高山線の列車(18:35飛騨金山行き)に合わせるため、改正前は18:20だった終車時刻を、18:40に繰り下げました。なお、土・休日は、従前どおり17:40で変わりありません。

　

　この改正は、利用客の利便を図った改正であると思います。基本的な運転本数の変更こそありませんが、停留所の新設などは「意欲的」です。これからも、地域で愛される路線であり続けるよう祈念します。

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●平成１７年　春ダイヤ改正

　飛騨路にも、春がやってきました。濃飛バスでも、春ダイヤへの改正がありました。今回の改正での注目点などをふくめ、あげていきたいと思います。

• リーフレット型時刻表

　各路線の注目点の前に、今回改正で発行された、濃飛バスの（リーフレット型）時刻表に注目しましょう。
　今春改正版のリーフレット型時刻表では、今までのそれと少し違う点があり、同社の編集の方のご苦労が忍ばれます。

　まずは、時刻表の構成です。これまでの時刻表は、高速路線から記載されていましたが、今回の時刻表は地元路線から記載され、高速路線は巻末の方への記載となりました。これは、地元を利用する乗客への配慮の結果でしょう。

　次には、他社路線との接続時刻表の掲載です。JR高山線が飛騨古川−猪谷間で不通になっていることも理由の一つと考えられます。
　接続時刻表は、�@「高山（濃飛）神岡（神岡鉄道）猪谷（JR高山線）富山」、�A「高山（濃飛）神岡（濃飛・地鉄）富山」、�B「金沢（北鉄・濃飛ノースライナー）白川郷（北鉄・濃飛ノースライナー）桜の郷荘川（メイヒライナー）名古屋」の３路線で、その他に他社路線として、岐阜バスの白川郷線・荘川線が記載されています。
　その代わり、といっては何ですが、加越能の五箇山線や高山駅でのJR高山線時刻表は割愛されています。

　そして、一般路線の記載ですが、高山・古川・神岡線及び下呂・高山線については、今までは一部の便のみの記載でしたが、今回は全便（神岡線の飛騨市内区間便は除く）の記載がされています。

　今回のリーフレット型時刻表は、今までのもの以上の『力作』です。みなさんも飛騨路を旅行されるときには、この時刻表をお手にとって見てください。

　

　さて、それではここから、各線のダイジェストを紹介します。

• 高速関連

• 新宿線「シュトライナー」：
  　この路線は、通年運行となりましたので、特に変わりはありません。夏期間には、濃飛・京王でそれぞれ往復１便ずつを増便しますが、それも例年どおりです。

• 松本線「アルプスライナー」：
  　この路線も、冬ダイヤと変わりありません。昨年の春ダイヤでは４往復運行されていた新穂高−松本便が、冬ダイヤに引き続き、１日２往復の運行となります。なお、新穂高便の送り込み便が、新穂高−高山間に往復１便あります。

• 名古屋線「メイヒライナー」：３月２０日実施
  　昨年冬ダイヤから、通年９往復の運行となりましたので、基本的には変更ありませんが、新穂高温泉乗り入れ便が復活し、来冬ダイヤ改正まで運行されます。なお、「愛・地球博」関連で、同線の名鉄バス運行担当便は、同博覧会の開催期間中、濃飛バスが運行受託しての運行となります（車輌機材は名鉄バス）。

• 大阪線「ウエストライナー」：３月２０日実施
  　昨年春ダイヤまで運行されていた下り新穂高行きも、高山止まりとなりました。大阪線は、平湯方面への運行がなくなります。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：３月２０日実施
  　金沢線上下２便が冬季の運休から復活します。高山−白川郷間は、高速・特急・各停合わせて６往復の設定になります。同じ区間で、一般道経由の特急便と普通便、高速道路経由の高速便が存在するのも興味深いです。

• 下呂温泉・中津川・新宿線：
  　平成１６年１０月１４日開業の新規路線で、今回も特に変更はありません。前冬ダイヤから運行されている濃飛受持便の新宿行き送り込み回送に、高山・下呂・中津川経由で新宿まで乗車できるのは、変わりありません。

　

• 一般路線：４月４日実施

• 一般路線（穂高方面）
  　ほぼ定常の春ダイヤへの移行です。メイヒライナーの送り込み便である「座席指定特急」や平湯−新穂高間の「湯めぐりバス」も運行されます。高山−新穂高温泉間に、「湯めぐりバス」の送り込み便、（前述しましたが）新穂高−松本便の送り込み便も存在します。
  　高山−上高地直通便も前年同様１日２往復、高山−乗鞍直通便も前年同様乗鞍行き１便が運行されます。

• 一般（白川・清見方面）
  　白川郷方面では、夕の牧戸行きと朝の牧戸発高山行きの鳩谷−牧戸間が延長されます。
  　平日朝の江黒発一番便の高山−北小学校間が延長され、久美愛病院などへの利便が図られます。

• 一般（古川方面）
  　冬ダイヤから運行している「アピタ高山店」立ち寄りは、引き続き行われています。高山−古川間では、日中はほぼ３０分ヘッドの運行となります。
  　神原線（「杉崎」−「柏原」−「伏方」）の通し運転便、本郷線の十三墓峠通過便も健在です。
  　一昨年まで設定のあった、神岡・富山線の新穂高温泉延長は、今年も設定されていないようです。

• 一般（下呂方面）
  　「高山・下呂線」では、冬ダイヤから行われている飛騨古川乗り入れが続行されています。運行時間の整理により、日中の小坂町−久々野駅前間（高山方面行き）が、最大約３時間、バスがないことになりました。同区間の下呂方面行きは、最大でも２時間の間隔ですが。
  
  　スキー場関連で、御岳線（下呂−小坂−濁河）が再び１日１往復（土・休日の朝には、濁河発片道便の設定があり）となりました。もちろん前々日までの予約が必要です。濁河温泉線（高山−高根−濁河）も、前冬ダイヤ以降、前々日までの予約が必要となっています。
  　なお、御岳線の午後の小坂駅−下呂間は、定期で設定されました。
  
  　乗政線の三ツ石乗り入れ運転は、復活です。

• 一般（恵北方面）
  　冬ダイヤに引き続き、恵北線本体では中津川−下呂の全線直通便は夕方の中津川発(15:10)のみとなり、その他は御厩野や中津川（営）、坂下駅前での乗り換えとなります。また、付知口（又は稲荷橋）での北恵那交通の付知峡線との連絡が明記されました。新しいところでは、恵北線の昼間の便に、倉屋温泉を経由する便ができました。同区間を運行する北恵那交通の付知峡線も同様です。
  　平日運行ですが、１日１往復、「中津川駅−馬籠−坂下駅前」と、馬籠線と藤沢線を直通する便があります。

• 一般（高山市内路線）
  　「ホテルアソシア」から宮川・陣屋前の朝市を巡る「朝市バス」の設定がされています。昨年の春ダイヤと同様、土・休日と夏期間の運転です。その他の市内線は、目立った変更はありません。

• 定期観光バス
  　昨年まで運行されていた、上高地散策バスツアーの設定がなくなりました。このツアーバスは、下呂−高山−上高地を往復するものでした。通常運行の定期観光C１（高山市内観光）と定期観光E（白川郷観光）は毎日設定があります。このほかにも、季節に応じて様々なツアーバスの設定がされています。

• イベント対応（愛・地球博関連など）
  　愛知県長久手町などで開催されている「愛・地球博」輸送のため、濃飛バスでも「EXPOライナー」を１日３往復設定しています。高山からは高速道路利用の高速便が１往復と一般道経由の普通便（下呂も停まります）が１往復、下呂温泉からは一般道経由の直行便が１往復の設定です。これらの便は、利用日の前日までに予約が必要です。

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表も、かなり見やすく、しかも細かく記載されています。お出かけにはぜひ公式ページをご覧ください。

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●平成１６年　冬ダイヤ改正

　いよいよ飛騨路も冬を迎えました。濃飛バスも冬ダイヤへの移行がされました。今回の改正での注目点などをふくめ、あげていきたいと思います。

• 高速関連

• 新宿線「シュトライナー」：
  　この路線では、春ダイヤ移行時に時刻変更があり、昨年まであった冬ダイヤ運行の便はなくなり通年運行になっています。なお、後述する下呂・新宿線関連で、濃飛担当の新宿行き便が高山から乗車可能となっています。

• 松本線「アルプスライナー」：１２月１日実施
  　この路線では、それまで１日４往復だった新穂高−松本便が１日２往復に減便されます。高山−松本便は従来どおり１日４往復の運転です。なお、新穂高便の関連運用が、新穂高−高山間に１便あるようです。

• 名古屋線「メイヒライナー」：１２月１日実施
  　昨年まで冬季６往復でしたが、今改正から通年９往復の運行となりました。飛騨古川駅への乗り入れ便や荘川ＩＣ乗り入れ便も夏ダイヤのままです。ただし、新穂高温泉乗り入れは冬期間はされません。

• 大阪線「ウエストライナー」：１２月１日実施
  　下り新穂高行きは、高山止まりとなります。その他には特筆することはありません。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：１２月１日実施
  　金沢線上下２便が冬季の運休にはいります。特急は、下呂温泉からの上下１往復のみ（帰りは高山から各停）となります。

• 下呂温泉・中津川・新宿線：
  　１０月１４日開業の路線で、今回は特に変更はありません。今回から、濃飛受持便の新宿行き送り込み回送に、高山・下呂・中津川経由で新宿まで乗車できるようです。

　

• 一般路線：１１月２６日実施

• 一般路線（穂高方面）
  　ほぼ定常の冬ダイヤへの移行です。夏ダイヤで運行していた「座席指定特急」や平湯−新穂高間で運行していた「湯めぐりバス」は運行されません。
  　公式ＨＰ発表の時刻表では、昨年まで運行していた朴の木スキー場のナイターバス（朴の木発21:00）の掲載がありません。

　松の木農協前から分岐する「乗鞍青年の家線」では、「飛騨高山スキー場」行きの便が１日１往復半設定されました。「乗鞍青年の家」行き便（デマンド運転）とあわせると、２往復半の運行です。

• 一般（白川・清見方面）
  　白川郷方面では、夕の高山発鳩谷行きと朝の鳩谷発高山行きの鳩谷−牧戸間が短縮されます。特急便も下呂からの１往復となり、白川郷へは１日３往復ということになります。
  　なお、白川郷ライトアップ関連で、期間中に臨時特急バスが運行されます。これは毎年恒例なのですが、区間短縮された最終の牧戸行きのあとに走るところが特筆されるところです。

• 一般（古川方面）
  　国府町内に開店した「アピタ高山店」への乗り入れ及び下呂線の古川駅前延長（２往復）が主なところです。
  　「アピタ高山店」関連では、高山・古川・神岡線の同区間運行便のほとんどが立ち寄ります。立ち寄りにより、運行時間が５分ほど延びていますが、高山−古川間にでは、日中はほぼ３０分ヘッドの運行となります。
  　神原線（「杉崎」−「柏原」−「伏方」）の通し運転便が公式ＨＰからは消えましたが健在です。本郷線の十三墓峠通過便も健在です。

• 一般（下呂方面）
  　「高山・下呂線」では、飛騨古川乗り入れ関係が大きなところです。この古川直通便は、古川駅前で下呂行きとして折り返します。定期観光Ｃと白川郷行で運行される「下呂→高山」特急は２便とも健在です。
  
  　スキー場関連で、御岳線（下呂−小坂−濁河）の鈴蘭高原乗り入れが復活しました。また、濁河温泉線（高山−高根−濁河）が、御岳線と同様に前々日までの予約が必要になりました。
  
  　乗政線の三ツ石乗り入れ運転がなくなりました。

• 一般（恵北方面）
  　「中津川−下呂」特急が廃止（下呂・新宿線へ発展的解消？）されました。この路線については、濃飛と北恵那交通での「思惑」が少し違ったようです。晩年に途中停留所に停車させたり、運行時間帯を変えたりして集客を図ったようですが、運行から３年あまりでの廃止となりました。また、恵北線本体でも中津川−下呂直通便は夕方の中津川発(15:10)のみとなり、その他は御厩野や中津川（営）での乗り換えとなります。

• 一般（高山市内路線）
  　こちらは特に変更はないようです。

  　

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表は、かなり見やすく、しかも細かく記載されています。お出かけにはぜひ公式ページをご覧ください。

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●高速 下呂・新宿線 開設

　濃飛バスでは５番目の高速路線である下呂・中津川・新宿線が、平成１６年１０月１４日に開設されました。この路線、注目すべき点がいくつかありますので、そのあたりを中心に掘り下げてみようか思います。

下呂駅前に入る、唯一の「高山営業所持ち」路線 　下呂駅前には、下呂・高山線などをはじめとする下呂営業所担当の路線と、恵北線を受け持つ中津川営業所の路線しかありませんでした。しかし、今回のこの路線の開設で、下呂駅前に高山営業所担当路線ができたわけです。 　濃飛担当便の車輌は、その日の昼頃に高山から回送され、運行に供されます。高速名古屋線の新穂高温泉発便の送り込みのような間合い運用はされていません。このあたりも、下呂・高山線と下呂・新宿線の受持営業所が違うことが理由なのかもしれません。
	下呂駅前を出発し、JR高山線をくぐろうとする新宿行き濃飛200-76(70376)号。屋根上に書かれた「行かんかな飛騨高山へ」の文字が見える。
運行区間は、高山・新宿線の「迂回路線」 　既に開業している 高速 高山・新宿線 では、平湯−松本間の安房峠区間が通行止めになると、中央道を南下し、中津川ICから下呂を経由し、高山まで迂回運転をするそうです。開設後、実際にこの区間を何度となく迂回運行をしているようですが、距離や所要時間の長さから、乗務員の方の苦労を容易に想像できます。 　今回開設の路線は、まさにこのルートをたどるもので、ある意味ではこの路線は、できるべくして開業したと言っても過言ではないかもしれません。
「中央ライナー」の補完的存在 　下呂を出発したこの路線は、濃飛の中津川営業所を経由して、中津川の町中である「淀川」へと走ります。「淀川」は、JR中津川駅からも近く、実質的にはこの路線も「駅」を経由するのに近いものがあります。ところで、中津川−新宿間では、JR東海バスがほぼ同じ区間を「中央ライナー」として既に運行しています。朝の中津川発と夕の新宿発では運行時間がほぼダブりますが、濃飛バス担当便である昼の下呂発、朝の新宿発の便は、併行する便が全くありません。 　前述のとおり、運行時間に多少のだぶりはありますが、中津川−新宿間では、１日１便から３便へと大増発されたことになります。 　ちなみに、中津川−新宿間の所要時間は、JRの中央ライナーより濃飛の下呂・新宿線の方が５分短いです。理由としては、中央道内での長野県側の停車箇所の有無と、中津川駅前の乗り入れの有無が考えられます。

　東京地区−下呂間では、JRの「新幹線＋ひだ」とは所要時分で２時間ほどの差をつけられていますが、運賃では逆にかなり優位に立っています。また、途中の中津川停車で、妻籠・馬籠といった濃飛バス運行エリアへの顧客の誘導もできます。さらに、高山・新宿線との「高山・下呂温泉 周遊きっぷ」も企画されています。この路線の開設が、新たな需要をするよう、見守って行きたいと思います。

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●平成１６年　春ダイヤの改正点

　春ダイヤ改正の時刻が発表されました。今回の改正でも、興味をひく改正点が多いので、そのあたりを中心に掘り下げてみようか思います。

• 高速関連

• 新宿線「シュトライナー」：３月２０日実施
  　この路線では、定常の春ダイヤへの移行です。なお、今回の改正で高山発便の一部に運行会社担当替えがあり、高山発１３：３０便が通年運行となりました。

• 松本線「アルプスライナー」：４月１日実施
  　この路線では、「中尾高原口」「沢渡石見平」バス停が４月１日より利用開始となります。新穂高発１３：３０便が１３：４０発に変更となります。

• 名古屋線「メイヒライナー」：３月２０日実施
  　こちらは、定常の春ダイヤ移行に加え、４月５日に新穂高温泉始発（名古屋行き）便の時刻振り替えが
  あります。荘川停車便も復活しました。

• 大阪線「ウエストライナー」：３月２０日実施
  　特筆することはありません。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：４月５日実施
  　金沢線上下２便が運行再開されますが、濃飛受け持ち便も高山発着となり、下呂−高山間が廃止されました。

• 一般路線：４月５日実施

• 一般路線（穂高方面）
  　今回の目玉は、片道のみではありますが、「高山→新穂高温泉」間「座席指定特急バス」の復活です。
  　「奥飛騨ブーム」は冷めることがなく、日によっては続行便を出している同路線への救世主となるべき便です。名古屋からのJR特急ひだ１号に接続する時刻設定で、特筆すべきは、高速名古屋線の車輌送り込みを兼ねてトイレ付き高速車輌を使用しています。濃飛では唯一の「一般路線を走るトイレ付き車輌」であり、唯一の「有料座席指定バス」です。

　「平湯温泉−新穂高温泉」間を運行していた「湯めぐりバス」が、１日５往復から４往復に減便されましたが、平湯大滝口まで延長運行されます。朝夕の各１便が送り込みを兼ねて高山まで直通します。
　高山からの乗鞍行直通便は、乗鞍行き１便のみとなり、ほかはすべて「ほおのき平（もしくは平湯温泉）」乗り換えとなりました。「高山−上高地」直通便は従前どおり１日２往復（うち片道１便は普通便）です。

　松の木農協前から分岐する「乗鞍青年の家線」では、「乗鞍青年の家」行き便の全区間が「デマンド」対象となりました。

• 一般（白川・清見方面）
  　金沢線の運転再開と、「牧戸」止まり便の「鳩谷」延長が主なところです。また、清見関連路線の朝の便に、日赤前経由便（冬ダイヤで既に運行開始）と、日赤前・高山経由久美愛病院前行きが新設されました。

• 一般（古川方面）
  　冬ダイヤでは２往復設定されていた「神岡−飛騨古川駅前」間運行の深夜バスが１往復減便され、さらに「デマンド運行」とされました。また、富山地鉄との共同運行路線の「富山・猪谷線」の「新穂高温泉→富山」直行便の設定が、なくなったもようです。

　神原線（「杉崎」−「柏原」−「伏方」）を通し運転便と、本郷線の十三墓峠通過便は健在です。

• 一般（下呂方面）
  　「高山・下呂線」では、金沢線の下呂乗り入れ廃止に伴い、「高山→下呂」を運行する特急便がなくなりました（「下呂→高山」特急は２便あり）。
  　特急バス以外では、一部の便（１日４往復）が旧萩原町内に新設された「飛騨川温泉　しみずの湯」へ乗り入れます（下呂市萩原コミュニティバスも一部便が乗り入れ）。また、「高山駅前」からの終バス時刻が引き下げられ（冬ダイヤから実施していました）、夜間の「久々野駅」以南の利用が改善されています。

　濁河温泉方面では、下呂からの「御岳線」が冬ダイヤを継承し、１日１往復（土休日は1.5往復）の設定になってしまいました。高山からの「濁河温泉線」には、特に変更はありません。

• 一般（恵北方面）
  　「中津川−下呂」間を直通する便が、ついに1.5往復になってしましました。区間運転便も走っていますが・・。運行経路が違う同区間の特急バスは、２往復とも健在です。

• 一般（高山市内路線）
  　こちらも、今回も変更点が多いので、ちょっとピックアップしてみます。

　高山市内線３線（施設めぐりバス）の運行経路が、また変更されました。「飛騨の里・まつりの森」循環は、左回り・右回りを復活させ、「高山駅前」毎時10分発は先に「世界生活文化センター」へ回る右回り、毎時40分発は先に「飛騨の里」などを経由させる左回りとし、発車時刻をそろえることで、利用客にもわかりやすくなりました。濃飛の公式サイトの時刻表では表示されていませんが、「ひだボッカー（県バス）」使用便は、高山発11:40,12:40,13:40,15:10の便となります。

　光記念館への路線は、全便が「高山駅前」を9:25,11:25,13:25,14:25（土休日及び夏期運転）,15:25の各時25分発にそろえられました。また、土休日を中心に、高山市内各ホテルから朝市エリアへの便として「朝市バス」が３往復新規に設定されました。

　これらの市内線増便とは逆に、平日の「陣屋前」経由運行便がなくなってしまいました。

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表は、かなり見やすく、しかも細かく記載されています。お出かけにはぜひ公式ページをご覧ください。

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●飛騨市誕生！

　平成１６年２月１日に、岐阜県旧吉城郡２町２村（古川町、神岡町、河合村、宮川村）が合併し、「飛騨市」が誕生しました。

　濃飛バスでは、この飛騨市の誕生で飛騨市の南の中心である旧古川町の「古川駅前」と北の中心である旧神岡町の「神岡」を結んでいる高山−神岡線に、「飛騨市夜間特別乗車券」の発売を開始し、これにあわせて、平日（土曜を除く）の夜間に２往復のバスを増便しました。

16.02.01現在　平日時刻表（特別乗車券利用可能便）
高山	古川		古川	神岡		神岡	古川		古川	高山
19:30	20:00	直通	20:00	20:40		19:50	20:35	増便
20:25	20:55	定期						定期	21:00	21:30
		増便	20:55	21:35		21:30	22:05	増便
21:30	22:00	定期						深夜	0:00	0:30
		増便	22:10	22:50
茶色：飛騨市夜間特別乗車券利用可能便
直通：高山−神岡 直通便
定期：定期便
深夜：深夜バス
増便：今回の増発便

　このバス、高山市を中心に従来から運転されている「深夜バス」の運転形態に似ていて、今までの最終バスの後に、「神岡」から「古川駅前」を２往復するダイヤになっています。古川駅前で「高山」行き定期最終に接続、また、「高山」発20:25と21:30の古川止まりのバスから接続し、結果的には高山−神岡線の終バス延長の形になっています。

　運賃は１乗車５００円で、旧来の「深夜バス」よりお得な設定になっています（たとえば古川−神岡間の通常の運賃は、片道1,010円）。乗車には、日付を指定した「飛騨市夜間特別乗車券」の購入が必要で、19:00以降の乗車に限り有効となります。上記のほか、定期バスで古川発20:00のバスも対象になるわけですね。

　ところでこのバス、神岡営業所の担当で、運行の起点も神岡からです。所要時分を見てみると、神岡19:50発便は45分、神岡21:30発便は35分で、後者は「急行運転」をするものと思われます（古川発の２便はともに40分）。また、２往復をわざわざ２台の車両で運行する点など、なかなか興味深いものがあります。

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●濃飛 15年冬ダイヤ

濃飛の高速・一般路線の冬ダイヤ改正が発表されました。内容についてちょっと掘り下げてみようかと思います。

• 高速路線

• 新宿線「シュトライナー」：１２月１日実施
  　この路線は、定常の冬ダイヤへの移行です。

• 松本線「アルプスライナー」：改正なし
  　この路線も、定常の冬ダイヤへの移行です。 今まで夏期のみだった新穂高−松本線の通年運行実施されています。

• 名古屋線「メイヒライナー」：１２月１日実施
  　こちらも、定常の冬ダイヤ移行です。新穂高温泉延長便と荘川停車便は、冬季には運行がありません。

• 大阪線「ウエストライナー」：改正なし
  　特筆することはありません。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：１２月１日実施
  　金沢線上下２便の冬季運行休止が大きなところです。この冬も、金沢便は運行されません。

• 一般路線

• 一般（穂高方面）
  　冬ダイヤへの移行に伴い、（例年どおり）運行時分の見直しがされています。また、スキー場のオープンにあわせて、朴の木平スキー場への乗り入れも行われています。また、朝の高山行き便の非スクール連絡便が、町方乗り換えと明記されました。青年の家線では、高山スキー場まで２往復が増便されます。

• 一般（白川方面）
  　金沢線の冬季運休に加え、朝の鳩谷発と夜の鳩谷行き便の牧戸−鳩谷間も運休になります。その代わりといってはなんですが、白川郷ライトアップの関係で、土休日を中心に夜間臨時特急バスが1往復設定されています。

• 一般（古川方面）
  　ほぼ全体で時刻見直しが行われており、本数も若干減っています。日赤前発着便は存続され、そのうち1便はさらに高山工業高校まで延長されました。学校関連便の見直しがかなり行われているようです。
  　富山地鉄との共同運行路線の富山・猪谷線は、昨年は冬季間運休していましたが、今年は通年運行されます。

• 一般（下呂方面）
  　こちらも、古川線同様に一部時刻の見直しがされています。また、下呂（営）持ちの濁河温泉系統では、下呂−濁河温泉間は1日1往復になりましたが、下呂−鈴蘭高原間にスキー連絡バスが2往復設定されました。いずれも事前の予約が必要です。
  　宮村へ向かう往還寺線では、スキーシーズンにあわせて「モンデウススキー場」まで毎日運行で延長運転されます。

• 一般（恵北方面）
  　恵北線の下呂−中津川の直通便が、1日2.5往復から2往復になってしまいました。また、恵北線の昼と夕の各1便に、下呂と坂下からの便が中間（近く）の加子母または御厩野で連絡し、発地に帰る便ができました。通し利用では乗り換えが必要ですが、車輌の効率的運用の面からは有効な手法だと思っています。

• 一般（高山市内路線）
  　春改正で、高山市内線３線（施設めぐりバス）の運行経路が変更されました。今回はそのうち「光美術館」経由便が、同美術館休館のため、飛騨の里への往復経路になります。「ひだボッカー（県バス）」使用便は、高山発9:00,10:03,11:20,12:43,13:30（土・休日運行）,14:30,15:30,16:30の便で、春改正同様、直行便にのみ使用されます。ひだボッカー使用便については、公式ＨＰでは明記されていません。

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表も、かなり見やすく、しかも細かく記載されています。お出かけにはぜひ公式ページもご覧ください。

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●濃飛の「デマンド」バス

　デマンド（demand）とは、「要求」とか「需要」と訳されます。そんなことから、デマンドバスとは、「需要（要求）に応じ運行するバス」ということになります。東京地区では、狭い住宅地を「要求」に応じてきめ細かに廻る「デマンドバス」があるようですが、これから紹介する濃飛のデマンドバスは、これとは異なる形態の運行です。

　濃飛では、「利用客が極端に少なく、運行負担が大きい」路線にデマンド区間が設定されているようで、それ以外にも「面白い」ところもあるので、運行している「デマンドバス」を、管轄営業所別に紹介します。

• 高山営業所
  • 　青年の家線（高山ＢＣ−乗鞍青年の家）
    　途中の生井神社から青年の家までがデマンド区間の路線です。生井神社までは１日３往復、うち１往復が青年の家までのデマンド対象便です。よって、青年の家までは１日１往復の「マイナーバス」（加藤＠名古屋大学さま命名）区間です。車両は、一般の中型車クラスで運行されているようです。この便を利用して日帰りで青年の家まで行き用を足すには、現実的ではない時刻設定で、同便が「免許確保のため」の運行であることは一目瞭然です。
    　特筆すべきは、冬期間には青年の家に隣接する「飛騨高山スキー場」までのスキーシャトルバスが運行されるため、マイナー路線ではなくなり、かつデマンド対象でもなくなります。利用予約受付は、高山営業所で受けています。

• 　清見（大原）線（高山ＢＣ−坂下−大原）
  　もともと清見村直営であった路線を、村が濃飛に委託している路線です。デマンド対象便は、坂下行き最終（高山ＢＣ18:30発）の三日町（清見村役場）以遠の区間です。車両は、一般の中型車クラスで運行されているようです。この区間の他の便は、通常運転です。特筆すべきは、この便の利用予約受付は、路線の性格上清見村で受けているところです。

• 下呂営業所
  • 　御岳線（下呂駅前−小坂駅前−濁河温泉）
    　当ＨＰでも紹介している路線です。１日２往復が設定され、これの小坂駅前−濁河温泉がデマンド区間です。利用予約受付は、下呂営業所で受け付けていますが、乗車日の前々日までの予約が必要です。これは、車両運用と乗務員手配の関係からと思われます（これに関連し、濁河温泉周辺で、御岳線と濁河温泉線（高山ＢＣ−濁河温泉）を絡めたアクロバティックな車両運用がされています）。車両は一般の中型車クラスで運行されているようですが、冬季には下呂営業所のローザ４ＷＤが投入されるようです。今年からは、濁河温泉線も運行されていますので、両路線の冬季の運行車両が何になるかは興味深いところです。
    　なお、同営業所管轄の濁河温泉線は、通年運行しています（予約すると、「座席確保」してもらえるようです）。

その他のデマンドバス

• 高山（観光）営業所
  • 　高山・平湯・新穂高線
    　冬季限定ですが、朴の木平スキー場のナイター実施日に限って運行する便があります。昨年冬ダイヤでは、リフトが止まってすぐの21:03発高山ＢＣ行きがそれです。乗客からの「デマンド」ではありませんが、一風変わった便と言えます。また同様の便としては、宮村に向かう往還寺線も、モンデウススキー場スキー可能期間はスキー場までの運行となります。
    
• 高山（高速）営業所
  • 　高速大阪線、高速名古屋線
    　「デマンドバス」ではありませんが、高速大阪線と高速名古屋線は予約乗車で、なおかつ同路線の新穂高温泉行きの高山ＢＣ以遠は降車扱いのみなので、高山以遠の乗客がいなければ運行しないこともあるようです（現実的には、あまりないようですが）。なお、上りの新穂高温泉発名古屋行きは、（当日乗車もあるので）運行されています。

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●平成１５年１０月１日改正

　濃飛バスでは、ＪＲのダイヤ改正（特急「ひだ」の２０分程度の繰り下げ運転）に関連し、一部路線の時刻改正を行っています。春ダイヤ以降の改正点を含め、解説していきます。

• 　高速関連
  　高速大阪線（ウエストライナー）で、９月１日から大阪梅田（東大阪駅）への全便停車を行っています。従来大阪では「ミナミ」へ直接乗り入れていましたが、これで大阪の「キタ」の玄関にも停まることになります。これで同路線は、大阪・京都地区では６箇所に停車することになります。

• 　一般（穂高方面）
  　高山・平湯・新穂高線で、高山線列車との接続の関係から一部便の時刻変更がされています。変更がある便は、高山始発便に集中していますが、折り返し時分の確保から新穂高温泉発便にも一部変更があります。

• 　一般（荘白川方面）
  　白川郷線で、７月１日から「そばの里荘川」と「荻町」停留所の新設と、「平瀬温泉」停留所の位置変更がありました。「荻町」は従来の加越能鉄道の同名停留所に設置されましたが、加越能バス五箇山線との接続は改善されていません。

• 　一般（古川方面）
  　特筆する事項はありません。

• 　一般（下呂方面）
  　御岳線で、高山線列車との接続の関係から、下呂発全便（２便）の時刻が変更されています。濁河温泉発の上り便と、濁河温泉線（高山−濁河温泉）の時刻変更はありません。

• 　その他
  　濃飛のボンネットバスが、今年も益田郡馬瀬村で不定期運行されます。この運行は毎年行われているようです（確認したわけではありませんが、数年前から行われています）。運行区間は馬瀬村「美輝の里」から清見村「パスカル清見」間で、日・月・水・金曜の１日２往復で、馬瀬線の「川上」から「パスカル清見」まではこのバスのみが走行します。詳細は馬瀬村「美輝の里」へお尋ねください。
  

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●平成１５年一般路線春ダイヤ

　今年の「春ダイヤ」は、なかなか見応えがあります。注目すべき点をいくつかご紹介します。なお、当ＨＰの「時刻表」については、未だ作成できていませんが、濃飛バスの公式サイトの時刻表がかなり見やすいので、お急ぎの方はそちらをご覧ください。　

• 高速関連
  　すでに「平成１５年高速路線春ダイヤ」でお知らせしています。そちらをご覧ください。

• 一般（穂高方面）
  　今回の目玉は、乗鞍関連のこの路線に集中しています。乗鞍へのマイカー規制の関係（朴の木平スキー場駐車場をマイカー用に利用）で、ほとんどの便が、今まで冬季しか経由しなかった「ほおのき平」を経由します。さらに、「平湯温泉−新穂高温泉」間にシャトルバスが１日５往復新設されました。また、高山からの乗鞍行直通は１日２往復となり、丹生川側から直接乗鞍へ向かう（平湯を経由しない）ようになりました。「高山−上高地」直通便は従前どおり１日２往復（うち片道１便は普通便）です。

• 一般（白川方面・一部記事は特急路線と重複します）
  　金沢線の運転再開と、「牧戸」と「白川郷」止まりの全便の「鳩谷」延長が主なところです。昼間の「高山−白川郷」間の特急が「牧戸」行（「鳩谷」行となる便）の普通便に統合されたため、結果的には前年同時期よりも「高山−牧戸」間では上下１便の減便です。また、「下呂−鳩谷」特急便が「牧戸」に停車します。なお、金沢便「ノースライナー」は、白川郷インター以北の高速利用になりました。

• 一般（古川方面）
  　神原線（「杉崎」−「柏原」−「伏方」）を全線通し運転する便が、ついに平日の朝１本（「古川」−「神岡町病院」便）のみになりました。同線の神岡側の区間便も減便されているようです（公式サイトに時刻掲載されていません）。また、「高山」−「古川」間で運転されている深夜バスに、復路の設定ができました。
  　神岡から先の「割石温泉」までの便が、１日６往復設定されており、うち１往復は長躯「高山」からの設定です（この便は、改正前から走っています）。
  　神岡町内のたかはら病院移転に伴い、同病院への乗り入れは、本郷線のみとなりました。
  　富山地鉄との共同運行路線の富山・猪谷線の「新穂高温泉→富山」便が、今年も夏期のみ設定されています（夏期以外は神岡→富山）。この便は、濃飛一般路線中最長の運転時分（２時間２０分）です。なお、この便に次ぐ運転時分の便は、朝の「鳩谷→高山」便（緑が丘経由）で２時間６分です。

• 一般（下呂方面）
  　「高山→下呂」特急便３便のうち、１便存置（金沢からの「ノースライナー」）、２便が普通化となったようです（「下呂→高山」特急は３便あり）。高根線に「濁河温泉」行が往復１便新設されます（４月２９日より運行開始しました）。その関係からか、御岳線の便が「鈴蘭高原」を経由しなくなりました。
  （「鈴蘭高原」の件については、ゴルフ場への従業員輸送がなくなったためとのことです。）
  　路線バスではありませんが、１日２便の名古屋空港直行バス（会員制）が設定されました（主催：濃飛観光）。神岡発と高山発が１便ずつ、名古屋空港からは高山止まりと神岡経由新穂高温泉行きが１便ずつで、高速道路を利用せず、飛騨路の各町を回っていきます。運賃は4,500円（高山から）と「メイヒライナー」に比べて割高で、利用日の１週間前までの予約が必要です。
  　空港直行バスと同様の会員制バスで、５月１３日まで「ミッドナイトエクスプレス」なるバスが、「名鉄BC-高山−新穂高」間に設定されています（主催：濃飛観光）。名鉄BCをメイヒライナーの最終の後に出て、全区間国道４１号を経由するそうです。

• 一般（恵北方面）
  　恵北線の朝の「付知口→下呂」便の発地が「坂下駅前」からに延長されました。これに伴い、夕方の「下呂→渓谷口」便が廃止されています。また、馬籠・藤村堂線の馬籠峠発の便が廃止されました（夕方の馬籠峠行は存置）。

• 一般（高山市内路線）
  　こちらも意外と変更点が多いので、ちょっとピックアップしてみます。
  
  　高山市内線３線（施設めぐりバス）の運行経路が変更されました。「飛騨の里・まつりの森」循環は、左回り・右回りを統合して世界生活文化センターへの路線とし、「飛騨の里」経由と直行路線（「飛騨の里」を経由しない）の２パターンとなりました。濃飛の公式サイトの時刻表では表示されていませんが、「ひだボッカー（県バス）」使用便は、高山発9:00,10:03,11:20,12:43,13:30（土・休日運行）,14:30,15:30,16:30の便で、直行便にのみ使用されます。また、光記念館への路線は、全便が「飛騨の里」経由となりました。
  　なお、この改正で、「ひだホテルプラザ」始発便が１便増え１日４便となりましたが、「高山陣屋」を経由する便は１日６便と改正前の半分になりました。

　濃飛バスの公式ページの時刻表も、かなり見やすく、しかも細かく記載されています。お出かけにはぜひ公式ページもご覧ください。

　赤斜字部分は、加藤＠名古屋大学 様 からのご助言を参考にさせていただき、加筆しました。
＞加藤＠名古屋大学 様、ご助言ありがとうございました。(03/05/02 追記)

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●平成１５年高速路線春ダイヤ

　高速路線の春ダイヤ改正の概要が発表されました。今回の改正は、単なる「移行ダイヤ」ではない部分が多いので、ちょっと掘り下げてみようかと思います。

• 新宿線「シュトライナー」：３月２１日実施
  　この路線は、定常の春ダイヤへの移行です。

• 松本線「アルプスライナー」：４月１日実施
  　この路線では、今まで夏期のみだった新穂高−松本線の通年運行が目玉です。なお、高山−松本線については特筆すべきことはありません。

• 名古屋線「メイヒライナー」：３月２０日実施
  　こちらは、定常の春ダイヤ移行に加え、上下１便の新穂高温泉延長と、荘川停車便の増便（１→２便）です。いずれの便も、濃飛バス受け持ち便で、新穂高温泉発着便は必ず荘川に停車します。また、新穂高温泉発便の時刻繰り下げが行われています。
  　新穂高温泉発着便については、運行時刻こそ違いますが、実質的には夏期に運行されている名鉄「パル特急」の通年運行版ですね。

• 大阪線「ウエストライナー」：４月１日実施
  　濃飛便で行われていた平湯温泉乗り入れで、平湯発便は高山まで廃止、着便は新穂高温泉まで延長されました。平湯発便が廃止されたのは、利用客の数よりも、配車に因るものではないかと考えていますが・・・。

• 白川郷・金沢線「ノースライナー」：金沢線３月２０日・白川郷線４月７日実施
  　金沢線上下２便の運行再開と、高山−白川郷間特急便の廃止、荘川線全便の鳩ヶ谷延長と下呂−白川郷間特急便の鳩ヶ谷延長と盛りだくさんです。このうち高山−鳩ヶ谷間便は「各停」で、清見・荘川間は一般道を経由します。金沢線の再開により、牧戸−白川郷間では実質的には上下１便の増便となります。
  　なお、夜の停泊は牧戸から鳩ヶ谷に変更され、これに伴い以前から行われてきた荘川村牧戸での停泊はなくなるようです。

　

　濃飛バスの公式ページの時刻表も、かなり見やすく、しかも細かく記載されるようになりました。実際にお出かけの際にはぜひ公式ページもご覧ください。

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●病院をめぐるバス

　どこの街でも、一般路線バスというのは交通弱者であるお年寄りや学生が上得意でしょう。特にお年寄りには、一般路線バスは、公共施設への最も有効な交通手段でもありましょう。

　すでに実施されていた高山・古川・神岡線の平日便の「日赤前」乗り入れが、昨年１２月の改正で増便されたことは、上記のような需要があるからでしょう。そこで、濃飛バスが運行している飛騨地区の大病院をめぐるバスをピックアップしてみましょう。

○高山市内

　飛騨の中心都市である高山市には、日赤高山病院、久美愛病院と国立高山病院があります。各病院とも同名のバス停が存在し、日赤病院と久美愛病院には、コミュニティバス「のらマイカー」の全線と、丹生川村コミュニティの「宿儺号」が通っています。
　「日赤前」には上記の他、一般路線の小坂・下呂線、秋神・高根線と古川・神岡線の一部便が通ります。興味を引くところでは、「久美愛病院前」に平日朝一本のみ、高山・平湯・新穂高線の学校経由高山行きが通ります。

○神岡町

　神岡町では、町内一般路線のほぼ全便が、「すこやかバス」の愛称で、たかはら病院と神岡町病院を経由します。病院ではありませんが、町北部の割石にある割石温泉は老人保健施設で、こちらにもバスが運行されていて、高山からの直通もあります。
　富山地鉄との共同路線である神岡・富山線の地鉄持ち便は、病院、割石温泉の双方とも経由しません。

○下呂町

　下呂町には下呂温泉病院がありますが、下呂駅から近いこともあってか濃飛の路線バスは立ち寄りませんが、下呂町営バスと萩原町営バスの下呂駅便全便が立ち寄ります。萩原町営バスは、濃飛が運行受託しています（下呂町営バスについては、詳細不明です）。なお、萩原町営バスは、平日の一便が萩原町内の「田中病院」を経由します。

○小坂町

　小坂駅前発着便の一部が、「小坂診療所前」まで乗り入れています。

○金山町

　濃飛の路線ではありませんが、受託路線である金山町営バス祖師野線が和良村の和良病院前に、袋坂線が金山病院前を通ります。

　

□これからの病院バス（特に高山市内・あくまでも私見です）　

　高山市内において実施された「日赤前」延長ですが、現在実施されていない新穂高線、荘川線と清見村関係路線でも実施したらいかがでしょうか。午前中に高山に到着する全便と正午から午後３時頃までに高山を出る全便を延長対象とし、受診者だけでなく介護者や見舞客の利用も見込んではどうでしょうか。
　「久美愛病院前」には、のらマイカー全線が乗り入れていること、古川線の「桐生農協前」が割と近いので、路線延長よりは「立ち寄り」が現実的かと考えられます。現実的には、古川線を立ち寄らせようとすると、車輌の回転場の確保などが問題になります（周辺道路は狭隘で、大型車の通常通行はいかがかと・・・）。丹生川方面からは、現状の「宿儺号」でカバーするとしても、利用客がいるならば、「宿儺号」の毎日運行を視野に入れてはいかがでしょうか。

　

　私自身、高山を離れて１０年ほど経ちますので、現状がどのようになっているのかわかりかねるのですが、いずれにしても、クルマも運転できない交通弱者をどのように救済するか、も、交通機関の使命と考えます。ただし、最小の費用で最大の効果を上げる、ここが大事ですが・・・。

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●神岡発　名古屋行き

　地方都市では、「都会」へ直通する交通機関があることがステータスになっているようです。「メイヒライナー」の飛騨古川発着便はともかく、朝の古川発の便が高山で「シュトライナー」に接続することなどはまさにこれにあたるでしょう。

　表題の「神岡発　名古屋行き」なども、都会への直行手段として有効で、以前から神岡地区では望まれていたようですし、濃飛の社内でも検討されていたことでしょう。それが、今回の時刻表を作成する資料を収集していて、「形は違うけれども実現している」ことを発見しました。

　神岡発5:00−名古屋9:20という運行ですが、[名古屋着]の時刻にご注目。これは、「メイヒライナー」の古川発上り便の名古屋着時刻と同じです。
　種明かしは、神岡を5:00にタクシーで出て、古川で「メイヒライナー」の上り便に接続させる、というものでした。濃飛観光の神岡トラベルセンターで扱う「モーニングタクシー＆ハイウェイバスペアきっぷ」という商品で、ペアきっぷという名称からわかるように２名以上いないと扱わないようです。金額は大人片道一人5,500円です。

　このような施策は、バスを走らせるほどの人員が見込めない区間では非常に有効だと思います。バスファンとしては、直通バスがあればと思いますが。もちろん人数が多くなれば、タクシー車両ではなく、バス車両で運行することもあるでしょう。時間的にも、神岡−古川間が60分の設定であれば、路線バスでも運行できますので・・・。
　このほかに、濃飛観光神岡トラベルセンターでは、事前に乗車券を購入できる場合に限ってですが、「メイヒライナー」をはじめとする各高速バスの乗車券を購入することもできます。

　本題からははずれますが、下呂−高山−新宿の高速バス直通きっぷも販売しているようです。金額は、7,100円で、分けての購入より490円安く設定されています。

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●平成１４年冬ダイヤ

　本格的な冬の到来に向け、平成１４年の冬ダイヤが発表になりました。当HPの時刻表も改訂しましたので、どうぞご利用ください。

　今回の改正は１２月１日からということで、高速路線と一般路線のダイヤが同時改正となっています。一般路線ではスキー場連絡関係が増強されています。目新しいところを以下に記載しましたので参考にしてください。なお、高山を中心として、古川駅前、久々野駅前、三日市（清見役場前）、町方（丹生川役場前）の４方向へ「深夜バス」が１便ずつ設定されました。

• 高速関連
  　高速便は、定常の冬ダイヤへの移行で、名古屋便の減便と金沢線の冬季運休開始が主なところです。特に名古屋便では、受け持ち会社の変更からか１日１往復あった「桜の郷荘川」停車便がなくなりました。春期以降のダイヤには「荘川」停車便の記載がありますので、一時的なものと思われます。

• 一般（穂高方面）
  　所要時分の見直しと朴の木平スキー場への乗り入れが目玉です。ちなみに高山・新穂高線は、冬季とそれ以外の所要時分の設定がかなり違います（高速便は通年同じですが）。朝の「新穂高」発学校経由便は、「町方」からの高山BC直行便での連絡になったようです。そのほか、町方への深夜バスが設定されました。

• 一般（白川方面）
  　金沢線の季節運休に伴い、１日２往復が減便になります。金沢便以外の時刻変更はありません。なお、「合掌造りライトアップ」イベントに合わせ、定期最終便の後に「高山−白川郷」間に１往復臨時の特急バスが休日に設定されています。そのほか、三日市への深夜バスが設定されました。

• 一般（古川方面）
  　ほとんどの便で時刻の見直しがあります。また、平日朝の古川方面発「日赤前」行きが１便増えて３便となり、平日昼頃には「日赤前」発の便が新たに１便設定されました。平日朝一番の神岡発高山行きが、古川での乗り継ぎ連絡になったようです。それから、古川役場前（起こし太鼓会館）発着便が、時刻表から消えています。そのほか、古川駅前への深夜バスが設定されました。蛇足ですが、この深夜バスの後に「メイヒライナー」の最終古川行きがあります。深夜バスの後に走るのは、濃飛全体でもこの便だけです。

• 一般（下呂方面）
  　一部時刻の見直しがあり、午後の「高山−下呂」便上下１便が土休日運休になりました。さらに金沢線の運休に伴い、特急便が１往復減便となったほか、高山発の特急便１便に途中停車停留所ができました（これについては、実際には以前から行われていた模様です）。そのほか、久々野駅前への深夜バスが設定されました。

• 一般（恵北方面）
  　一部時刻の見直しがあったのと、藤沢線の全便が平日のみの運行となりました。

　濃飛バスの公式ページの時刻表も、かなり見やすく、しかも細かく記載されるようになりました。実際にお出かけの際にはぜひ公式ページもご覧ください。

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●１０月１日の変化

　濃飛バスでは、１０月１日にちょっとした変化がありました。「メイヒライナー」の郡上八幡インターへの全便停車、岐阜バス荘川・八幡線の「桜の郷荘川」への乗り入れ、そして特急下呂・中津川線の時刻変更が主なところです。

　「メイヒライナー」の郡上八幡停車では、乗降車が可能であり、飛騨から郡上への交通が便利になりました。今までは大阪線の１日２便のみであったのが、一挙に１日１１便（冬季は８便）走行することになります。ただ、郡上八幡インターは八幡市街地と距離があり、岐阜バスの高速岐阜線の白鳥系統には「高速シャトル」が連絡しています。「メイヒライナー」の停車増でも特にシャトルの増便はない（もちろん、使えそうな便はあります）ので、本当に便利になったかどうかは疑問です。ただ「停車」させるだけでなく、利用者の立場に立ったインフラの整備などが重要だと思います。
　「メイヒライナー」については、「桜の郷荘川」への全便停車が今後の課題だと思っています。

　岐阜バス荘川・八幡線の「桜の郷荘川」乗り入れは、JR東海バス名金線の廃止によるものです。名金線は、結果的に美濃側は岐阜バスが路線引き継ぎ、飛騨側が濃飛バスの既存路線活用となり、在来の牧戸連絡だけでは乗り継ぎが不便になることから実施されたようです。「桜の郷荘川」での乗り継ぎには割引運賃が適用されるようで、その辺の配慮はなかなかです。ただ、廃止前にはあった牧戸−岐阜駅の高速便や名古屋駅−牧戸（鳩ヶ谷）の特急便は直通がなくなり、前者は郡上白鳥（または八幡営業所）、後者は名鉄BC9:30発の便が八幡営業所で接続することになりました。
　なお、関連で、牧戸−桜の郷荘川間では一挙に６往復が増えることになります。

　特急下呂・中津川線の時刻変更についての理由などは不明です。この路線の開設には、下呂温泉の宿泊客を馬篭などに誘致しよう（もちろんその逆も）という考えがあったようです。当初はノンストップで、現在では途中２ヶ所の停車がありますが、馬篭直通がされていない現状では、当初の目的を達成するにはせめて停留所を恵北線と共用する必要があると思います。

　下呂・中津川線の時刻変更は、当初狙っていた下呂からの観光客誘致が不振なため、逆に中津川から下呂温泉への乗客を確保するためのようです。この変更で、同路線での下呂滞在時間が延びました。
＞加藤＠名古屋大学 様、ご助言ありがとうございました。(03/01/29 追記)

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●益田の川西線（萩原町コミュニティバス）

　飛騨地区のバス路線で「川西線」というと、２つの路線が該当します。一つは高山市内の「のらマイカー」の路線、もう一つは益田郡萩原町のコミュニティバス路線です。

　萩原町コミュニティバスは、ほぼ全線にわたり町内を流れる益田川の西岸を走るため、この路線名になったのでしょう。JR萩原駅・萩原町役場（この周辺は益田川東岸）を中心に町北部の山之口と、町の南端と隣接するJR下呂駅を結ぶ路線です。北部の山之口−役場間は平日７往復（休日４往復）、南部の役場−下呂駅間は平日８往復（休日３往復）しており、北部と南部の直通バスもあります。萩原−下呂間は濃飛バスの下呂・小坂・高山線と益田川を挟んで併走しています。

　萩原町のコミュニティバスは、便数は減りますが土休日にも運行されています。土休日は、１台のバスで全運用がカバーされるように時刻が組んであるようです。平日は、小学生や保育園児にかなり気を遣った時刻になっていて、路線外の「萩原小」発という便や、古関地区にある病院に立ち寄る便などがあり、ユニークです。隣の下呂町のJR下呂駅まで乗り入れていますが、これは地理的な理由（益田川西岸は、下呂駅のすぐ北側が町境）と「下呂温泉病院」への足の確保が目的と考えられます。

　運行は、濃飛バスが行っています。最新の町営バス車両は、ナンバーも濃飛の車両に挟まれていますし、専用塗色ではありますが、濃飛の会社ロゴが車体側面後方下に書かれていることからもわかります。

　運行時刻は、地域の利便を考慮して時々変更があるそうです（役場経営管理課が担当）。14年9月1日現在では、同年4月1日改正が最新のようですが、利用に際しては、関係機関にご確認していただくよう、お願いします（当HPにおいても、改正があり次第更新していくよう努力しますが、公開している時刻表で発生した損害の責任はとれません）。

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●８月１日・・・

　濃飛バスでは、８月１日に注目すべきことがありました。一つは、「ウェストライナー」全便の「桜の郷荘川」停車（他に飛騨地区以外に３ヶ所）、それと「下呂−中津川特急」の途中停留所停車（２ヶ所）です。

　「ウェストライナー」の荘川停車は、「ノースライナー」・「メイヒライナー」に続く高速バス３路線目です。大阪行きは乗車のみ、高山行きは降車のみの利用となりますが、「荘川・郡上八幡」間の乗車も可能で、９月に廃止されるＪＲ名金線の代替機能も持つことになります。
　今回の「荘川」停車で、各便とも到着が５分繰り下げとなっています。「メイヒライナー・荘川停車便」の名古屋延着が多いようなので、当然の措置でしょう。なお、同じ高速便の「新宿線」は割と運転時分に余裕があるようで、濃飛バスの「高速バス運行状況確認システム」をみていると、早着しているのを見かけます。

　「下呂−中津川特急」の途中停車は、以前から検討されていたことだそうです。様々な要因から、実現が遅れていたようです。この路線は、馬篭を絡めた観光路線としたかったようですが、濃飛・北恵那の営業区域が複雑に絡み合っている地域だけに、今後も実現への道は容易ではないでしょう。
　さて、停車する「加子母福崎公園」と「道の駅花街道付知」には、双方とも平行する在来路線（恵北線）が直接接続していません。特に「道の駅花街道付知」には、恵北線と北恵那の付知峡線も乗り入れさせると便利になるのでは　と思っています。

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●注目路線！　アカンダナシャトル

　平湯地内には、上高地・乗鞍方面に向かうマイカー客のために、村営アカンダナ駐車場があります。濃飛平湯バスターミナルからは歩いても行ける距離ですが、バスターミナルと駐車場の間には、約３０分ごとに無料のシャトルバスが出ています。

　なぜ「注目路線」かというと、ここに使われる車両にはいろいろなバスが使われるのです。ふそうのワンステ車や日野のブルーリボン低公害車のほかに、いすゞのボンネットバスや一般路線の運用に入らない車両も使われることがあります。

　いろいろな情報から判断すると、高速車両や観光車両以外の乗合車両が、いろいろ使われるようです。車両に興味のある方は、平湯ターミナルに行かれるとよろしいかと・・・。

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●ガイドさんが乗る特急バス

　以前から疑問に思っていたことがありました。

　下呂を9:10に出て高山に10:20に着く特急バスがあります。また、同じ時間に下呂を出発する定期観光Cコースがあり、このバスは高山を10:25に出て高山市内を回ります。高山10:25ということは、前述の特急バスと十分ダブります。同じ時間に同じ方向に向け、２台のバスが走っているのでしょうか・・・。

　先日、この特急バスに乗車する機会があり、この疑問が解けました。定期の「特急」バスと、「定期観光Cコース」バスは同じものでした。
　見た目はあくまで「定期観光Cコース」バスとして走ります。下呂−高山間に乗車するにも、予約し、座席指定を受けることが必要です（これは当日朝でも可能です）。定期観光バスですから、ガイドさんも乗車します。そこで、下呂−高山間の特急バスのうち、9:20発の便にだけはガイドさんが乗るのです。これが「ガイドさんが乗る特急バス」の実体です。

　ガイドさんの案内はとても楽しいもので、なおかつ飛騨を知る上でとてもいい知識になるものでした。私自身、下呂−高山間をバスに乗車して走るのは初めてでしたので、とても新鮮でした。下呂発高山行きの特急バス３便のうち、他の２便は白川郷方面への直通特急「ノースライナー」なので、ガイドさんはもちろんいません。高山発下呂行きの特急バスも３便あり、うち２便は「ノースライナー」です。残りの１便は「定期観光」かと思いきや、同時刻を走る定期観光バスはありません。この１本はどんなバスなんでしょうか。興味は尽きません。

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●濃飛バスの２扉車

　観光路線の多い濃飛バスでは、使用する車両も観光タイプの前扉のみの１扉車が多く運用についています。一方、「のらマイカー」運用車や「生活文化センター用特装車」、ふそうのワンステップバスにみられるように、少なからず２扉車もあります。

　「のらマイカー」と「文化センター特装車」は、前後の扉を「入口」「出口」として使用しているようですが、その他の２扉車は、通常、前扉のみを使用しているようです（これは、車両の写真などを見ていただくとわかります）。１０年ほど前に私が高山市に住んでいた頃も、前後２扉車の後扉は締め切り扱いで運用されていました。整理番号券発行機が後扉についていたかは確認していませんが、多分なかったと思います。

　乗降客が都市部のそれより格段に少なく、寒冷地である飛騨地方では、１つの扉だけで十分ことが足りるので、後扉（または中扉）を締め切っているのだと思われます。逆説を唱えるなら、余程の事情がない限り、前扉車以外の車両購入は、防寒や座席定員の確保の上では避けた方がよいということになります。

　想像ですが、濃飛バスがこの種の車両を未だ導入していることには、�@（系列）他社と仕様をそろえて共同購入することで、１両あたりの購入単価を下げる、�A一度に多くの乗客が乗降するシャトルバスでの使用を想定している、ことが考えられます。

　みなさんも高山へおいでの際は、その辺も興味深くご覧になってみては・・・。

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●もう一つのシャトル便（朴の木スキー場と宿儺号）

　高山市の東隣りに大野郡丹生川村という村があります。奥飛騨や乗鞍への入り口で、「大橋コレクション・飛騨大鍾乳洞」もあり、冬季には「朴の木平」や「ペンタピア」、「呂瀬（ロッセ）」といったスキー場が賑わいます。「朴の木平スキー場」には、オールシーズン型の施設（ジョイフル朴の木）があり、同施設内に「宿儺の湯」も併設されています。

　「朴の木スキー場」には、「ジョイフル朴の木（バス停名：宿儺の湯）」と丹生川村中心部および高山市中心部を結ぶアクセスバスとして、丹生川村が運行（濃飛バスが受託）している「宿儺（すくな）号」が週３日（通年月・木・土曜、１日２便）運行されています。このほか、「宿儺の湯（濃飛バス停名：朴の木平スキー場と同一）」には、冬季には濃飛バスの「高山・新穂高線」の一部便が「スキーシャトル」として直接乗り入れます。なお、「宿儺」という名称は、同村内の千光寺の「両面宿儺像」に由来するものです。

　コミュニティバスですから、いろんな施設を回るので遠回りになり、同区間を走る濃飛の定期路線バスより所要時間はかかります。「もう一つのシャトル便」として紹介していますが、私自身がそういう使い方もあるかな、と考えているだけであって、「宿儺号」はあくまで地元密着のコミュニティバスです。なお、運賃は全区間均一で１乗車３００円です。
　「宿儺号」に限らずコミュニティバスを利用するときには、地元の方々のおじゃまにならないように使いたいものですね。

　丹生川村では「宿儺号」のほかに、自主バスも運行しています。自主バスの方は、村北部の呂瀬地区から、中心地である「町方」を通り、村西部の（実際は高山市）濃飛バス「高山・古川・神岡線」のバス停「丹生川口」まで走ります。自主バスも１乗車３００円で、自主バスと宿儺号を乗り継ぐと、通しで３００円となるそうです。

　運行時間や運賃などの丹生川村営バス詳細については、こちら（丹生川村公式ページ）でご確認ください。

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●いよいよ春改正！

　平成１４年の春ダイヤが発表になりました。当HPの時刻表も改訂しましたので、どうぞご利用ください。

　今回の改正は、（私の感覚として）今までより、いっそう地域生活に密着した改正だと思います。また、乗鞍・上高地の開山などもあり、あわせて秋に予定されているJRバス名金線の廃止を考慮した荘川線・高山金沢線の時刻変更も興味深いです。

• 高速関連
  　高速便は、一足先の３月中旬に改正がありました。新宿便・名古屋便や金沢便の増便のほか、松本便の一部便の時刻改訂がありました。濃飛バス便ではありませんが、北鉄・松電運行の「松本・金沢線」が４月２０日より運行を再開します。

• 一般（穂高方面）
  　所要時分の見直しと、上高地・乗鞍方面への運行が目玉でしょう。朝の「新穂高」発学校経由便と「生井神社」発便の「自動車学校前」での連絡がHPで明記されました。また、夕方の「青年の家」発が全区間デマンド運転になったようです。

• 一般（白川方面）
  　秋の名金線廃止関連で、荘川線とノースライナーの全便が「桜の郷荘川」と「平瀬温泉（ＪＲバス停名：平瀬学校前）」に停車します。
  　ノースライナーの午後便１便が昼の「牧戸」行きと統合され、「牧戸」まで各停留所に停まります。関連で帰りの「牧戸」発も「白川郷」発に延長されました。

• 一般（古川方面）
  　一部時刻の見直しと、古川−上野中の区間運転バスと寺地線の廃止がされました。また、朝の古川方面発の２便が高山市内の「日赤前」まで延長されました。
  　本郷線関連で朝の「田谷」発「本郷」行き区間運転便ができました。

• 一般（下呂方面）
  　一部時刻の見直しと、朝方の「下呂」行き１便が「門坂」始発になっています。

• 一般（恵北方面）
  　今回改正では、馬篭線のボンネットバス運用がHPに明記されていません。恵北線と馬篭線で一部便の時刻振り替えがあったようです。

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●高山−神岡間３つの峠

　道路地図で、高山から神岡までの経路を見ていると、バス路線のある峠道を３つ見つけることができます。一つは国道４１号線（数河峠）を経由するもの、一つは国道４１号を古川町杉崎で分かれる県道７５号線（神原峠）を経由するもの、そして３つ目は国府町から上宝村本郷を経由する県道７６号線（大阪峠・通称十三墓峠）です。

　数河峠には、高山・古川・神岡線が運行されていて、もちろんバス路線のメインで、１日片道１０便が運転されています。もちろん交通量も多いし、沿線人口も他の２つに比べダントツに多いものです。

　神原峠には、神原線（上野中線）が運行されています。沿線人口は少なく、特に峠以北にはほとんど民家がありません。ここには１日１便が全線を直通し、区間運転バスも１日４便が運転されています。

　十三墓峠には、本郷線が運行されています。沿線には上宝高原が広がり、沿線人口は少ないものの、観光開発さえできればなかなかいい雰囲気のところです。本郷線は高山−本郷−神岡間の路線ですが、実質は上宝村内の本郷及び田谷で分断されていて、直通バスはありません。高山から上宝村役場への最短ルートです。

　神原峠と十三墓峠にバスが走っていたのは以前から知っていました。しかし、神原峠を走り抜けるバスがあったのには驚かされました。沿線には民家がごく少なく、利用者が見込まれないと思うからです。地図ではわかりませんが、神原峠は近年道路改良が進み、かなり走りやすくなっていて、わたしも高山在勤時代には国道４１号渋滞時の迂回路としてよく利用していました。実際、数河峠経由と走行時間が変わらず、交通量も多くないので走りやすいのです。

　神原峠と十三墓峠を走るバス路線が「廃止」されるらしいという噂を聞きました。利用者数から見れば廃止されるのは「当然」かもしれません。しかし、神原線には「数河峠の迂回路」として、本郷線には「上宝村役場と飛騨の中心地高山市を結ぶ路線」として重要な役割を果たしてきたのです。
　どの路線もそうですが、廃止になるのは惜しいものです。

　なお、そのほかに、古川町内の寺地線も廃止を検討されているようです。

　廃止になったのは、神原線の古川町側の区間運転便と、寺地線の桃源郷温泉から先の区間を運行する便でした。時刻の動きはあったものの、神原線のその他の便や本郷線には大きな変動はありません。(03/04/15追記)

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●なぜ「清見」？（私見）

　「メイヒライナー」をはじめとする高速バスが停車する停留所に「清見」があります。わたしは、このバス停が清見村の役場前（三日市停留所）にあるものと思っていました。しかし実際は、清見村役場から西へ行った、道の駅「ななもり清見」前にあります。これがなぜなのか、見当もつきませんでした。清見村の政治的中心地である「三日市（役場前）」をはずし、わざわざそこにした理由が何かあるはずです。考えているうち、一つの結論に達しました。

　役場の周辺には、クルマの駐車スペースがありませんが、道の駅「ななもり清見」には、それなりに駐車場があります（決して広くはないですが）。これを、送迎用自家用車の駐車スペースや、パーク＆ライドで使おうと考えたのではないか、ということです。清見村の役場は、地理的に考えたら、村の中心に位置しているわけではありません。必ずしも役場前にこだわる必要がないと考えたのでしょう。

　岐阜県が提唱している、「−乗合バス路線の改善に向けて−」の中身を見ていくと、パーク＆ライド用駐車場を持ったバス停の設置が唱えられています。この辺りからも、この「清見」バス停の設置理由がみえてきます。ただ、村の看板である「役場」を素通りするのはちょっとさみしい気はしますね。あらためて高速バスを「三日市」にも停めることはできないのでしょうか。

　高山市の東に隣接する丹生川村の高速バス停としては、「丹生川」が設置されています。こちらは、丹生川村役場の国道よりにバス停が設置されています（役場を挟んで反対側に、一般乗合バスの「町方」バス停がある）が、役場の駐車場も広く、近くには道の駅もあり、当初から設置条件に充分かなっていたものと思われます。

　平成１４年４月１日から、高山−金沢線のバスが、荘川村の「荘川（道の駅　桜の郷荘川）」と白川村の「平瀬温泉（平瀬学校）」にも停車するようになりました。今年１０月のＪＲバス名金線撤退にかかる一つの対策でしょう。なお、「荘川」バス停は、上記の「乗合バス路線の改善に向けて」で提唱されている「高機能バス停」の機能を有するものだそうです。「メイヒライナー」も、いったん荘川ＩＣで降りてここに寄るようになると、荘川村の発展にもつながるのですが・・・。(02/03/09追記)

　平成１４年６月１日から、「ノースライナー」とは別に「メイヒライナー」の上下各１本が「桜の郷荘川」に停車します。また一つ「高機能バス停」の機能が生かされますね。(02/05/10)

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●濃飛バスの車両メーカー

　名鉄バスは、そのほとんどが三菱ふそうバスです。濃飛乗合自動車�鰍ﾍ、名古屋鉄道の系列会社で、そんなこともあってか、濃飛バスの車両はそのほとんどが三菱ふそうのバスです。バス事業者にとって、バスメーカーは、その保守の関係上、統一した方がいいとされているので当然といえます（現に、複数メーカーを使用するバス事業者でも、メーカーごとに配置先を統一する例が多い）。しかし何にでも例外はつき物で、濃飛バスにある三菱ふそう製以外のバスについてお話ししたいと思います。

日野自動車
　「日野」といえば「近鉄」と言うくらい、昔から日野と近鉄はつながりが深かったようです。濃飛バスには、日野の「低公害バス」と「のらまいかー」用の小型車があります。「低公害バス」は、上高地乗り入れに使われているようです。同型車が乗り入れ先の松本電鉄にもあるので、そのカラミで導入されたのでしょうか。「のらまいかー」は高山市内を走る市内地域バスで高山市が購入した車両です。
　ほかに、観光用大型車に「セレガ」がいるようです。他社からの転入車のようですが、詳細は不明です。なぜ購入したんでしょうか？。

日産ディーゼル
　清見村が走らせていた自主バスを引き継いだときに、同時に引き継いだ車両が日産ディーゼル製です。この車両は、自主バス時代の塗色のまま濃飛バス運用についていたこともあるようです。

いずず自動車
　濃飛バスが「動態保存」しているボンネットバスと、飛騨・世界生活文化センター用特装車が、同社の車両です。このうち、「生活文化センター用特装車」は「のらまいかー」のケースと一緒で、所有者は岐阜県です。同車は、「高山市内施設めぐり線」専用で運用されています。

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●岐阜−高山線補追

　以前、岐阜バスの岐阜−高山線について書きましたが、その補追・・・。

　運行経路ですが、「私の高山市在住時代には・・・」で紹介した経路は、その全てが一般道でした（高速は未開通）。このHPを立ち上げてから、バス関連のあちこちのサイトを見ていたら、「高速道経由」という乗車体験記が載っていたし、そう言えば、同路線の末期はそうだったかなぁと覚えはありましたが。とにかく、私が時々利用したのは、全線一般道経由の時でした。

　同じことが、名鉄の「五箇山号」（名古屋−白川−金沢、名金線・現在運行休止）にもいえます。平成３年か４年の秋（当時は「五箇山号」という愛称はなかった）でしたが、私が乗車したときは全線一般道経由でした。その週の平日の夜にテレビで「名金線」が紹介されたので、名鉄BCから白川村あたりまでは満席の状態でした。みなさんの乗車体験記を見ると、「車両に５人程度しか乗っていなかった」の記載がありますが、当時からは考えられません。

　「名金線」については、こちらも是非ご覧ください。

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●バスターミナルの温泉

　ご存じの方も多いと思いますが、「濃飛平湯バスターミナル」には、「アルプス温泉平湯」が併設されています。バスターミナルの３階全部が同施設で、室内浴槽一つと屋外に展望露天風呂があります。露天風呂は冬季でも開いていますので（あまりにも積雪があると閉鎖されるかも）、一面の雪景色を見ながらの入浴を楽しめます。施設は数年前に改装されたのでとてもきれいです。
　入浴後には、広い休養スペースがあり、そこからはバスターミナルに出入りするバスたちを上から見ることができます（濃飛の高速バスの屋根に書いてある「行かんかな飛騨高山へ！」の文字も見ることができます）。

　改装前には、浴場施設はターミナルの１階奥にあり、露天風呂はありませんでした。休養スペースもなく、脱衣場と浴室、といった感じでした。高山在勤時には、温泉卵を食べに行った帰りによく寄ったものです。

　この施設の詳細は、「濃飛観光」のHPから見ることができます。なお、石けん、シャンプーやリンスはもちろん、ドライヤーもありますし、タオルも有料ですがありますので、「ふらッ」といっても入れます。また、１階にはレストランや土産物屋もあります。

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●白川郷へのバス

　数年前まで、高山から合掌集落で有名な白川村にバスで行くには、高山から濃飛バスで荘川村の牧戸まで行き、ここでJR東海バスの名金線に乗り換えなければなりませんでした。濃飛・JRとも１日３便ずつありますが、連絡しているのは２便だけで、実際に日帰りは無理でした（それは今もそう。当時、濃飛の白川村への定期観光はあった）。

　昨年（１３年）の濃飛バスの時刻表を見て一番驚いたのは、白川村への直行バスができたことです。しかも、金沢行きの特急路線としてあるじゃありませんか。クルマでしか行けない「白川村」が、ぐっと近くなったと思います。
　金沢行き特急は、冬季は白川郷から北の区間は運休になっています。高山・白川郷間の停留所は、「真光総本山前」・「清見」・「荘川役場前」の３カ所ですが、私としては白川村の「平瀬」（温泉があります）に止まらないのが残念です。

　高山市から白川村へのルートのうち、牧戸から先の国道156号は、地盤軟弱と道幅狭隘で、特に冬季には普通車でも走るのをはばかるような道路事情ですが、ここに通年で路線を開設したのは大英断といえるでしょう（JR名金線の車両は中型車の部類です）。

　「ノースライナー」開業前に高山から白川郷に運転されていたバスは、定期観光バスではなく、「会員制バス」というものだったそうです。また、JR東海バスが平成１４年１０月を目途に、名金線から撤退するようです。そのときに濃飛バスが路線を引き継ぐのか、ということが注目されます。
　「名金線」については、こちらも是非ご覧ください。(02/03/01)

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●特急　下呂−中津川線

　この路線は、白川行き特急「ノースライナー」と同じくらい驚きでした。運行区間としては、下呂も中津川も濃飛バスのテリトリーなので別に驚くことはないのですが、この区間をノンストップで走らせて果たして何人の人が使うのかが疑問でした。加子母村を分界点として人の流れが変わるのではないか、と思っているからです。

　中央線の「セントラルライナー」に接続する高速バスの「いいなかライナー」は好調のようで、これの下呂版かとも思いましたが、高山線の「ひだ」に比べると到達時間に差が出るし、乗り換えも必要になります。あとは、中央道を東京から走ってくる高速バスに接続させようとするくらいしか思い当たりませんが、それなら、「シュトライナー」と高山線（もしくは濃飛の下呂特急・割引切符が設定されている）のほうがいいかなーとか・・・。とにかく、私にとっては興味深い路線です。

　「いいなかライナー」は、決して好調ではなかったようです。当初共同運行していた信南交通は撤退し、現在では逆に名古屋発の中央道高速路線から撤退したＪＲ東海バスが「戦略路線」として単独運行しています。　＞加藤＠名古屋大学 様、ご助言ありがとうございました。(02/05/10)

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●メイヒライナー

　名古屋とひだ高山を結ぶ高速バスで、「濃飛バス」・「名古屋鉄道」・「JR東海バス」の共同運行路線です。名古屋地区の事業者である名鉄とJR東海バスでは、「ひだ高山」号として案内されていて、号数が振られています。同じ都市間高速バスの「シュトライナー」や「アルプスライナー」と同様に、冬季とそれ以外の季節で運行本数が変わります。

　さて、メイヒライナーには、１日１本だけ飛騨古川（古川駅前）発着便がありますが、時刻表を見ると、どうもそれだけではないようです。１３年冬季ダイヤの高山着20:20の便は、高山から古川まで、神岡線の便として１往復しているような感じです。高山に住んでいない私には、これが本当かどうかは確認できませんが、公式HPの時刻表の神岡線の最終に、わざわざ（名古屋から　20:20着）と書いてあるのと、その帰りの古川発が、他の便に比べて異様に遅い時間に出発するところが怪しい・・・、と思っています。どなたか真相を知っていたら教えてください。
　また、古川を朝6:00に出る「メイヒライナー」は、通常降車ができない高山で降車ができるようです。これも時刻表ネタですが、少なくとも、高山を6:30に出る「シュトライナー」への接続は行っているようです。

　メイヒライナーからの直通と思われた高山発20:25発古川駅前行きのバスは、「直通ではない」との情報をいただきました。＞あいださま、ありがとうございました。

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●下呂温泉からの観光特急

　安房トンネル開通前の奥飛騨温泉郷は、まさに奥地にあって、首都圏からはなかなか訪ねにくいところでした。そんなこともあってか、濃飛バスでは新穂高線に「座席指定特急」バスを走らせるなど、目玉路線として大事にしていました（もちろん今もそうだと思います）。
　「座席指定特急」の一部（１日１便）は、下呂温泉から新穂高温泉までの直通バスでした。温泉地から温泉地への便ですが、それなりに利用客もいたのでしょう。
　安房トンネル開通後、奥飛騨温泉郷には首都圏からの直通バスも入るようになり、交通地図も塗り替えられるようになりました。特に平湯温泉は、オンシーズンには上高地への入り口の一つ（昔もそうだったとは思いますが、今は圧倒的に近くなった）として、上高地や乗鞍行きのバス基点としての注目されてきました。

　そんなことが理由になっているかどうかわかりませんが、下呂からの特急バスは、今は白川郷へ向かうようになりました（オンシーズンは白川経由金沢行き）。私は以前からこのような路線ができればいいのにと思っていましたが、下呂と白川郷を一つのルートとして組み入れ、これに高山市内を入れる、飛騨観光の新しいルートができたと思っています。

　「下呂温泉−新穂高温泉」の直通バスについては、あまり利用客はいなかった、とのことです。また、現在の「下呂−白川郷」特急バスについては、白川郷が世界文化遺産に登録され、観光ルートとして人気が高まったために設置したという要因もあったようです。(02/03/03)

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●営業地域（飛騨地区）を通過する他社路線

　濃飛バスの営業地域である飛騨地区にも、他社の路線が走っています。これは、以前からの生活路線と、最近多い観光路線とに分けられると思います。

　生活路線としては、神岡町から富山駅前まで走る富山地鉄バス（濃飛バスと共同運行）、美濃白鳥から国道１５６号を北上し荘川村から白川村の鳩ヶ谷まで走るJR東海バスの名金線、白川村の荻町神社前から高岡駅前まで走る加越能バスがあります。このうち名金線は、以前は国鉄と名鉄の共同運行路線で、鳩ヶ谷から北上し金沢まで走っていましたし、つい先年までオンシーズンに名鉄が「五箇山号」の愛称で名金線の全線を１日１便走らせていました。

　観光路線には、以前から松本電鉄と共同運行の上高地線がありますが、最近、平湯温泉をかすめて通る、松本−金沢線というのが走っているようです。オンシーズンだけの運行ですが、松本電鉄と北陸鉄道の共同運行で、飛騨地区では平湯温泉１ヶ所だけに停まります。それにもかかわらず濃飛バスは運行に参加してはいません（もちろん、その必要もないでしょうが）。

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●岐阜−高山線の思い出

　私の高山市在住時代には、高山濃飛バスセンター−新岐阜という特急バスが１日２往復走っていました。岐阜バスの片乗り入れで、昼間（もちろん夜間にも）に高山の濃飛バスの車庫に岐阜バスが留まっているという光景が見られました。
　高山から清見をとおり、せせらぎ街道から郡上八幡へ出てあとは国道１５６号を降りていく路線でした。使っていた車両は観光タイプの車両で、前乗り前降りのワンマンで運行されていました。確か末期に使われていた車両にはトイレはありませんが、飲み物の自販機（あるいはサービス用のサーバー）がついていたと記憶しています。

　高山線にキハ８５系（ワイドビュー）が投入されてからしばらく経って、朝岐阜発・夕高山発の１日１便になってしまい、程なく廃止されてしまいました。東海北陸道が開通しても岐阜行きのバスがないのは、やはり、利用客がいなかったのでしょうか。マイカーで東海北陸道を走っていて、岐阜から郡上八幡や白鳥へ向かうバスとすれ違いながらちょっと思い出してしまいました。

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●ボンネットバス

　濃飛バスには、２台のボンネットバスがいます。１台は　いすゞ　BXD30、もう１台は　三菱ふそう　KK-BE66DG（ローザ）特装車です。車両の紹介は他のサイトにお任せするとして、前者は動態保存車として、後者は中津川−馬篭間の馬篭線に導入されています。

　前者のバスは、よく高山の車庫で昼寝しているのを見たことがあります（車庫の前を歩いて通勤していたので）。屋根付きの場所でとても大事にされているようでした。さて、わたしはこのバスが走っているのをあまり見たことがありません。10年ほど前に飛騨の里線に運行されていたときに乗った経験があるだけです。そのときは、「こんな路線で普通に使われているんだ」と感心した覚えがあります（うれしかったということです）。

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●通学バス

　バスの上得意は、他に交通手段を持たない学生です。これは、都市部・地方ともに共通でしょう。ただ、地方の場合はそれが顕著になります。
　濃飛バスにも、一般定期路線のバスの末端区間を高校まで延長（もしくは迂回）している路線があります。それらは朝方高山市に入る神岡線の高山方面の便に目立ちます。

　時刻表をご覧になっていただければわかりますが、高山市内の高校でも「西高校」へのバスが多いです。これは、高山高校やなどがバス路線の近くにあるのに「西高校」は近くにバス路線がないことが主な原因と考えられます。

　ちなみに、私の出身地の静岡市でも、静岡鉄道バスが、朝山間部から降りてきて、終点の「新静岡」からそのまま市内南部の「静岡大学」まで直通するバスがありました（今はどうでしょうかねぇ）。

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最終更新日：14/03/29